つりぼり十番勝負《管理釣り場「H」編》①
「3年…B組ぃ~………」
『管釣り先生ぇーっ!!!………わあぁ~っ!!』
『贈る言葉』
釣れ渋る 池の
光と影の中
去り行くニジマス 送る言葉
悲しみこらえて 糸巻くよりも
池が枯れるまで 釣る方がいい
人は 釣果が多い程
人には優しく できるのだから
さよならばかりじゃ 寂しすぎるから
愛するニジマス 送る言葉
夕暮の池に 糸切れたけれど
終わりまで釣らせて 送る言葉
釣り上げられぬと 嘆くよりも
鱒を信じて 傷付く方がいい
求めないで 大漁なんか
臆病者の ニジマスだから
初めてのニジマス あなたの為に
ワタ取りもせずに 送る言葉
これから始まる 釣行の中で
誰かがあなたを 釣り上げるでしょう
だけど私ほど あなたの事を
深く求めた 奴はいない
遠ざかる魚影が 魚群に消えた
もう届かない 送る言葉
もう掛からない 送る言葉
「さすらいの管釣り師」こと「村田基」氏のDVD付初心者向けフィッシングマニュアル本を
「俺にはものたらん…お前観とけっ!」
と『釣りキチ三平』こと『パックン』
(好きな女性のタイプが多い事から「俺も『宝塚』入りたい。」と訳の分からない事をのたまうアラフォー)
に手渡され、歯を食いしばりつつ観賞、ぶっちゃけ為になってしまった「つ・五平」ことだいなもです、
こんばんわ。
今回『つりぼり十番勝負』のフィールドは、今までの「ポンド(池)」とは異なり「ストリーム(流れのある)」
……いえ。ぶっちゃけ「川」、ようは「渓流」…つうか「渓谷」を管理釣場にしてしまった管釣り『H』での
勝負となりました。
「渓谷」の名に嘘偽りは無く、………遠い。
高速降りてさらに山深くまでいかなくてはなりません。
「朝一決めなきゃあ!」
と三平師匠。
午前6時の始まりに合わせて4時出発を提案するのです。
本当は釣りの日は寝てられないだけなのに………。
3時に目が醒めちゃうくせに…………。
余裕を持っての4時出発は朝一の空いた道路事情も手伝ってか一時間程前に着いてしまうという、
「どんだけ釣りしたいねんっ!」
状態になってしまいました。
釣りは出来なくとも、川を見る事はできました。
何となく魚影が見えない感じ………。
「うわあ………難しそう………。」
早くもビビりな言葉を吐く三平師匠。
無理もありません。
その前の週に彼は実家から程近い、ポンドとストリームがある管理釣り場「A」へ
今週の戦いを見据えて釣行。
その結果午前中ポンドでの釣果はまずまずだったにも関わらず、午後からのストリームでの釣り
は散々な結果に終わった上、途中から降出した雨に濡れて、「池におっこちた捨て猫」の様な体で
泣きながら帰路に着いたそうなのです。
しかしながらこのわたくしもその管釣り「A」では毎回無残な結果に終わっている始末。
さて今回はどうなってしまうのか?
不安な心を癒すかの如く、わたくしはタックル(釣り道具)のチェックに精を出し、
三平師匠は都会からやって来た、何だか薄着のセクシー姉ちゃんの飼い猫をコネくり回すのでした。
《つづく》
