つりぼり十番勝負≪管釣り「S」編≫③ | human being

つりぼり十番勝負≪管釣り「S」編≫③


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あは!あははっ!!! 

釣れる、釣れる!!! 

次から次へと…… 

入れ食い!入れ食い!!! 

どんなルアーにも掛かって来るよ!!!!




……………………「藻」が。



行きは黄色いクランク(糸を引くとプルプル泳ぐルアー)が帰りは真緑色になって
戻ってきます。 
しかも「濡れたお毛毛がボーボー」です。 


いいえ。 
クレームとかじゃないんです。 
釣れてれば気にならないんでしょう。 

でも本当に釣れるのは「藻」ばかり………。 

たまにある「アタリ」も「フッキング」(針が魚に掛かる事)に至らず、
もうダダ下がったテンションで時間を見る。 


もうすぐ3時。 

「カナダ・菅釣りF」では渋くなった日中を忘れさせてくれるほど3時からの
「クランク」が爆釣した経験がありました。 


「ここから……ここからが俺の時間。」

そう信じてキャスティングを繰り返します。 

「これからはタナ(魚がいる深さ)がさがって爆釣れに………」

そう信じてキャスティングを繰り返します。 


でも昼と見えてる魚の数は変わってない………。





つ……………釣れねえ…………。 



「五平」こと『パックン』
(日焼け止めに、虫止めに、老眼鏡に、針はずしに・・・と準備がコマイ40歳)
といえば爆釣とまでは行かないものの、渋くなっている周囲を尻目にコンスタントに
上げ続け、他の釣人から羨望の視線をうけているかの様です。 


私は「現・釣りキチ三平」です。 
奴は「つ・五平」です。 

ここは………と…………… 



「知り合い」じゃ無いフリを…………。





「クリアに戻ろうかな…………。」

まだ釣果のあった「クリア」へ「帰りたい衝動」。 
そして周囲から羨望のまなざしを受ける「五平」に居てもたってもいられず、
「ただちょっと戻りたいなあ」な感じを装い、「五平」に伝えます。 


「じゃ、そうしますか。」


ええっ!? 

で、………デカいよ………。
器がデカいよ………「五平」………。 

この今の周囲のまなざしをあっさり捨てるというのかい?…………君はっ!? 




「クリアポンド」への道すがらも釣果は聞きません。

だって………

こっちで一匹も釣ってないんだもん………。

                                  《つづく》

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