つりぼり十番勝負≪管釣り「S」編≫
今回『釣りキチ三平・タイトルマッチ』は富士のたもとに広がるポンド(池)
「管理釣場S」での戦いと相成りました。 ここは釣れるお魚のサイズが「40cmオーバー」、経営者は
「3lb(糸の強度・管釣りでの定番)の糸をブッチ切るお魚を!」
と言うコンセプトの元に、「クリア・ポンド(水が澄んだ池)」と
「マッディー・ポンド(濁った池)」が楽しめる、なんとも
「ワクワクさせて(byミポリン)」なのです。
WAKUWAKUさせてよ DOKIDOKIさせてよ みんなニジマスじゃないの かえし・ワームはよして もっと死角においでよ エラが触れ合うくらいにね お池ん中 upside-down 空っぽじゃ困っちゃう お水ん中 high and high オトリカゴ仕掛けちゃ…ダメ! WAKUWAKUさせてよ シャケっぽい顔はシャクレ DOKIDOKIさせてよクランクを派手にしなよ みんな臆病すぎるね 食い付きなさいな はやく どうせ鱒も鮭も 撒き餌ぼっちじゃ 生きられない どうせ鱒は同じ 食べたくて仕方ない ヒレとヒレをぶつけ 夜更けまで釣られてよ WAKUWAKUさせてよ マスっぽい鯉はいやよ DOKIDOKIさせてよ 遊びなら楽しくして
さて一曲楽しんで頂いた所で、こちらは早速のキャスティングです。 ウジャウジャといる「ニジマス」君達を一網打尽じゃあ!!! とクリアポンドで
早速勝負。 見えるニジマス君達…
私の投げ込む「ルアー」の悩ましい動きに寄って来て寄って来て…………
という私のイメージ・トレーニングとは裏腹に「チラ見してスルー」
「あっ!と思ったけど……いかなぁい!」 と思わせぶりなアイウォンチューな態度です。 ルアーを変えずに何投かすると、もう見向きもしません。
何たる飽きっぽさ!
何たるそりゃないぜ!セニョ~ル!
「うわわわ…………」 あまりのスレっぷりにビビって下着を汚してしまいそうな私を横に
『つ・五平』こと『パックン』
(釣りの日はワクワクしすぎで3時に目が醒めてしまう本物の夢遊病者)
が最初の一匹をキャッチしました。
「げっ!!」
とは叫びません。
なぜってわたくしは『釣りキチ三平ホルダー』……。
挑戦者の『つ・五平』に弱味を見せる訳にはいかないのです。 「ほ、ほほう、やるねえ…この「スレ」た中……」 余裕を見せつつもどんな感じか、どうやったのか敵状視察で声をかけます。 「いやあ……スレてますねえ……でも………デカっ!!」
タモに入ったそのニジマスは噂どおり、ハンパないデカさで二人を圧倒するので した。
負けては居られません。
まだ戦いは始まったばかり。
私もその「メタボ鱒」を釣り上げなくては、とルアーをこまめに変えて
キャスティングを続けます。 しかしながら先程からの「チラ見」、「思わせぶりなアイウォンチュー」は
変わらずちょくちょくとポイントをずらし始め、「五平」の横での
キャスティングになりました。
するとすかさず「五平」に二匹目のアタリが!!
私は思い出すのです。
ここ2戦というもの必ず先に「五平」が2匹を先行し、そしてその後の
私の追い上げによって「防衛」してきた『釣りキチ三平』の称号。 今日も私にとっては幸先のいい「験」を担いだどほくそ笑みました。 早速、先制口撃です。
「おおっ!出たね!必殺「先釣り2匹」!!!」
出だしの釣果の良さに気を良くしニヤけているかと「五平」を見ると、
その顔は口を真一文字に結び、厳しい表情で自分を律するオーラの泉でした。
「まだまだ……ダメだ……まだまだ………」
呪文のように、はたまた修行僧のように呟きながらストイックに釣りを続ける
その姿…………ヤヴァいです。
《つづく》
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