カチカチ山
「ねえねえ!ママッ!お話聞かせて!」
「しょうがないわねぇ……じゃ、何がいいの?」
「うーんとねぇ………………『カチカチ山』!!」
「はいはい。………では始まり、始まり………。」
あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは裏の山に住んでいる畑を荒らす悪タヌキにほとほと困りはてておりました。
ある日おじいさんは罠をかけ悪タヌキを捕まえました。
そして荒縄で足を縛り、天井から吊し、そのまま畑仕事に出て行ってしまいました。
吊しあげられた悪タヌキは、おばあさんに涙ながらに頼みました。
「ごめんなさい。もう悪さはしませんから、どうか許してください。」
始めのうちはその言葉を信じていなかったおばあさんも、何度も大泣きして頼むタヌキに縄を
ほどいてあげました。
するとどうでしょう。
悪タヌキはさっきまで泣いていたのが嘘の様に、
「馬鹿なばあさんめ!」
と今まで自分が縛られていた荒縄でおばあさんを縛り、天井から吊して逃げて行きました。
畑仕事から帰ったおじいさんは吊しあげられたおばあさんにびっくりしました。
が、その吊されたおばあさんの姿に眠っていた心の奥底の「ドS魂」に火が付くのを感じました。
「おじいさん、は、早く降ろしておくれ。」
おじいさんは立ち尽くしながらも、懇願するおばあさんのその姿に欲情の炎がさらに勢いを増す
のを感じました。
おばあさんはおじいさんの変化に気付きました。
「ちょっと!おじいさん…何でそんなところが『カチカチ山』になって…………」
「マー君、もう寝なさい。」
「う、うん……おやすみなさい。」
「はい。おやすみ。」
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