赤ずきんちゃん①
「ねえねえ!ママッ!お話聞かせて!」
「しょうがないわねぇ……じゃ、何がいいの?」
「うーんとねぇ………………『あかずきんちゃん』!!」
「はいはい。………では始まり、始まり………。」
あるところに『赤ずきんちゃん』と言う女の子がおりました。
赤ずきんちゃんはお母さんにお使いを頼まれました。
「この赤ワインとパンをおばあちゃんの所へ届けてね。」
赤ずきんちゃんはおばあちゃんのお家へと向いました。
「こんにちは。おばあちゃん。赤ワインとパンを届けに来ました。」
赤ずきんちゃんはおばあちゃんのお家の中へ入りましたがおばあちゃんの姿が見えません。
「こんにちは。」
さらに奥へ進むと、ベッドにおばあちゃんは横になっていました。
「おやおや!赤ずきんちゃん。いらっしゃい。」
しかしいつものおばあちゃんの声と違う様です。
「おばあちゃんの声、どうしてそんなに低くてしゃがれているの?」
赤ずきんちゃんは聞きました。
「風邪をこじらしてしまったのよ。」
と、おばあちゃん。
赤ずきんちゃんはさらに聞きました。
「おばあちゃんのお耳はどおしてそんなに大きいの?」
「えっ!?……そ、そうかい……お前の声が良く聞こえるようにね………。」
「おばあちゃんのおめめはどおしてそんなに大きいの?」
「あっ!?…………はあ………お、お前の姿が良く見えるように……ね。」
「おばあちゃんのおててはどうしてそんなに大きいの?………で、毛深いの?
……まるで「衣笠祥雄」だわ…つうか「鉄人・衣笠」だわ。」
「うっ!……ウウッ…お、お前……」
「おばあちゃんのお口はどおしてそんなに大きいの?………で、くちびるが厚いの?
……「清川虹子」?つうか「京唄子」のモノマネかっ!つうのっ!」
「お、…………おんどりゃああああ!
人のコンプレックスかたっぱしからつっつきやがってっ!!!
なめとんのかぁゴルァッ!」
赤ずきんちゃんはおばあちゃんに「ヤキ」をいれられました。
「だいたい少なからずお前にも血が入ってるっつうのっ!」
赤ずきんちゃんは 「DNA」の力におののき、「遺伝子」を恨みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おしまい。
「お、…おやすみなさい……ママ。」
「はい。おやすみ。」
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