オマージュ・ノベル①
記録的な大ヒットコミック『DEATH NOTE』を生み出した名コンビ・小畑健&大場つぐみが贈る、プロ..........≪続きを読む≫
退屈な日々、退屈な授業………。
僕は何気なく外を眺めて居た。
教室の中では英語教師の声とクラスメイトの他愛ない会話の小さな声が交ざって響いて居る。
繰り返される何気ない日に、僕は退屈を弄んで居た。
晴れて澄み渡った空に鳥が飛んで居る。
嗚呼、鳥に生れたら…などという低俗な感傷は無い。一生を餌を求め続けて飛び続けるのは御免だ。
そんな考えで時間をやり過ごす程に今の僕は退屈に支配されていた。
それでも鳥は飛び続ける。
また一羽近くに………。
そう思った刹那、その鳥と見間違えた物体は急降下して学校の庭、通路の脇の花壇に落下した。
僕はその物体に心を奪われた。
鳥ではないようだ。
あの落下具合から、そう大して重い物でもない。
本か?はたまたノートか?
誰かが屋上から投げたのだろうか?
しかしながらその落下の軌跡は明らかに空から降って来た様だった。
僕は目を凝しその物体の正体を掴もうと努力する。
すると何となく教室内の雰囲気の変化に気付いた。
僕は教室に視線を戻した。
「……君、どうしました?この文を和訳してください。」
教室内の全ての人間が僕を見ているようだった。
僕は指名されていた訳だ。
授業など聞いてはいなかったが恐らく教師があえて人に和訳させるとすれば…………ここか。
僕は速やかに立ち上がり、予想されたその文の和訳を澱みなく発した。
「流石。完璧です。」
やはり退屈だ。
僕はまだ墜ちたままのその物体を確認しつつ席に着いた。
その日の授業は全て終わった。
僕は帰り支度を整えて帰路へとつく。
授業中に墜ちて来た物体はそのままになっていた。
校庭の通路へと出る。
やはり物体が気になっていた。僕は花壇へと足を進める。
花壇の草花に隠れていた。
拾いあげる。
やはり予想通りノートの様だ。
黒い表紙に白い文字でタイトルが書いてあった。
くだらない………。
しかし僕は退屈だ。
何気なくそのノートを開き最初のページをめくった。
「How To Use」
「使い方か……。」
やはりくだらなかった。
墜ちた場所、花壇へ戻そう………。
そして僕は家路についた。
「そのノート」を鞄に入れて………。
何故なら僕は退屈なのだ………。
《づづく》
『つりぼり十番勝負』をアップすると言いつつこれをアッピング。しかも出だし微妙・・・・。だいじょぶか?・・・・・俺。
