BLOOD OF THE NATIONS


なんだかんだ言ってて結局買った。一応この世で一番好きなバンドだったから、やっぱ買わないとね。
これでACCEPTで買ってない正規アルバムは「PREDATOR」だけ。同時期のライブアルバムも買ってないけど。

最初聴いたとき、やはりいろんな思いはあった。
もう何回も聴いている。そして今、大音量で聴いている。
これは素晴らしいアルバムではないか?そう思った。
気持ちは分かる、確かに違和感はあった。でもそれは深い深い思い入れがあるが故の、ワガママなのではないかと。歴史的名盤である「RESTLESS & WILD」や「BALLS TO THE WALL」「METAL HEART」そして「RUSSIAN ROULETTE」と比べるのは酷だ。あれは全盛期なのだから。

それを踏まえてもとてもACCEPTらしいアルバムだと思う。現代向けにちゃんとアップデートされている。古くささは微塵もない。現代を生きるバンドとして質の高いアルバムを出してきた。ややアメリカンな、本来のACCEPTらしさというかドイツ的な、あるいはヨーロッパ的な暗さが薄まっているが、これは今風の音になっているからそう感じるのかもしれない。
最大のポイント、ボーカル。ウドが参加しない以上、誰か他のVoを入れるしかない。その代わりとして彼以上にふさわしいVoはいないだろう。マーク・トーニロは良い仕事をしている。ウドよりも器用だから表現の幅も広がった。Voこそが違和感の最大のポイントだから、これは良い人選だったと今なら思える。

過去の名曲には及ばないが、曲の質は相当高い。
オープニングの "Beat The Bastards" は完璧。1音目のギターの音がもうすでに完全にACCEPT。そしてウルフ以外の何者でもないギターソロで悶絶。
2曲目はまあまあだな。と思ってたらギターソロ中の「オ~オ~オ~」があまりにもACCEPTで倒れた。
3曲目もこれまたいきなりのギターリフがACCEPTすぎる。中間部のメロウなパートが泣ける。
そして4曲目のアルバムタイトル曲、"Blood Of The Nations" で「今、間違いなくACCEPTのニューアルバムを聴いているのだ」と確信した。過去のどの曲とも違う。でもACCEPTなのだと。
さらに6曲目の "Time Machine" も良い、初期にピーターが歌っていたような雰囲気の曲もある。
それほどでもない曲もなくはないが、全体的には細かいことを全て吹き飛ばすような強力作。でかい音で聴くことを薦める。もしピンとこなかったらギターソロを中心に聴いてみるといい。


"Beat The Bastards"


ACCEPTネタが出たついでに珍しいアルバムを載せておこう。いや、別に珍しくはないんだけど、ACCEPTは時期によって、あるいは国によってレコード会社が違うから、なんだかよく分からないベストとかジャケ違いアルバムが多数存在する。持ってるのをいくつか載せておく。


A COMPILATION OF THE BEST OF


「RESTLESS & WILD」と「BALLS TO THE WALL」の2枚からのベストアルバム。強引だな、おい。
ジャケも適当感丸出し。


MIDNIGHT HIGHWAY


3rdまでのベスト。ジャケットがダサすぎて泣ける。ロゴも違うし。でもこういう曲順で聴くのも新鮮でいい。
裏。



メンバーをもっと大きくするべきだと思うのだが。。

2nd「I'M A REBEL」のアメリカ盤?
PASSPORT RECORDS盤。


ACCEPT


2ndと3rdが合体した「METAL MASTERS」にジャケが似てるけど、ちょっと違う。
ジャケ裏の写真が強力。中期~後期の硬派なACCEPTのイメージしか持ってない人には衝撃写真だと思う。




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