幼き記憶の中
寺の大伽藍ほどある
柘榴の木に登って
少年漫画のそれのように
箒を持った和尚に怒られて
追いかけ回されてた
長崎の空と追憶の空が
東京の空と柘榴な空と
折り重なって
僕の上に倒れ込んで来た
気紛れな青の下で
少し赤くなった黒髪が風に揺れて
一瞬季節を忘れさせた
微笑む太陽を後目に
だけどもうすぐだよと
12月が僕の耳元で囁いて来た
昨日より長く伸びた影法師が
少し頷いていたように見えたから
きっとそうなのだろう
口だけで笑った僕の隣りで
毛並みのいい猫が大欠伸をしていた
少し恥ずかしい気がした
お互いに
白












