むかしむかし
あるところに
君と僕がいました


君は僕に言いました


ずっと私のそばにいてね
隣に私がいなかったら
私を見つけてね…と


だから僕は
見つける

何度だって
見つける


君が隣にいる時は
君を見つめて

君が隣にいない時は
君を見つけて


未来という世界が
あったらねって
君が最後に笑った

未来という世界は
あったんだって
僕は独りで笑った


むかしむかしの君と
をかしをかしの僕と


枕を濡らした夢は昨日


枕の上でみた
あれはまるで
リアル過ぎる枕草子
君と僕の御伽草子


あれは夢だったのか
夢のような
あれだったのか

それはまだ
わからないけど


夢でみた君を僕は
今日も探してる







いとをかしばなし







めでたしめでたし