ニュルンベルクのオフィスで働くようになって早5ヶ月。
フランクフルト界隈へのオフィス移転話も、候補は見つかっているがまだ契約には至っていない。
当然何月に移れるかも決まっていない。

そうなればそうなるで、バイエルンの暮らしを楽しむよりないわけだが、つらい事は、いつまでもいつまでも一人ご飯が続くこと。と、話し相手がいないこと。
何度か話しているが、オフィスに常駐しているのは私一人きり。
本社から派遣された駐在員はいない。1ヶ月に1度、出張で来てくれるが、オフィスにいるのは1日そこら、あとはさっさと客回りに行ってしまう。
取り残された感が半端ではない。

いつフランクフルトに戻ることになるかも分からないので、合唱団などのサークルに入るのも厳しい。
一緒に歌う仲間たちと他愛のないおしゃべり、や、話すことがなくても一緒に歌っている、という連帯感、は結構大事。

でもそれがない。仕事が終わるとうちに帰る以外の選択肢がない。

今借りて住んでいる部屋は、すぐ角を曲がったところに美味しいギリシャ料理の店がある。
店主は気さく、スタッフは親切、料理は美味いし値段も手ごろ、なもんで、毎日沢山の人が食べに来ている。

で、先週行ってみた。
料理は美味しかったし、スタッフは親切だった。
が、親子、友達、何かのグループ、いろんな人たちがいて、楽しそうにお喋りしている様子を見て、一人ぽつねんと座ってもくもくと食べている自分がすごくわびしくなった。
美味しいのだけど、そのおいしいを楽しみきれない。味気ないしつまらない。

日本にも「おひとりさま」が増えていて、むしろそれを楽しもうというところさえある。
そして私も、フランクフルトではおひとりさまを気にしたことはなかった。

なのに、なんでバイエルンの片隅でこんなにおひとりさまが辛いのか。

仕事もオフィスにたった一人、うちに帰っても一人、やっぱ、朝から晩まで一人ぼっちがこたえてるのかなあ…
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