東日本大震災の本震(マグニチュード=M9.0)が起きる前の約1カ月間に
岩手・宮城沖のプレート境界の震源域がゆっくり滑る現象が2回起きていたことが分かった
本震2日前の最大前震(M7.3)を挟んで発生しており、本震の発生を促す「最後の一押し」になった可能性があるという
東京大地震研究所の加藤愛太郎助教や小原一成教授らが19日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した
東北地方の太平洋側沖合では、太平洋プレートが陸側プレートの下に年間10センチ弱のペースで沈み込んでおり
本震はプレート境界が一気に最大20メートル以上滑って発生した
震源域北側の青森沖や南側の茨城・千葉沖では今後、再び大地震が発生する恐れがあり
小原教授は「ゆっくり滑りが起きた場合、力が1カ所に集中するか注意する必要がある」と話している
ゆっくり滑りは東南海、南海地震の想定震源域より北方の
紀伊半島東部や四国北部などの地下30~50キロでも観測されている
想定震源域に近い浅い場所で起きた場合、大地震につながる可能性があるという
研究チームは岩手・宮城両県沿岸14カ所にある地震計のデータから
本震前の約1カ月間に起きた約1400回の微小地震を調べた
その結果、震源域の長さ約90キロの領域で、1回目のゆっくり滑りが2月中旬から末
2回目が3月9日の最大前震から11日の本震にかけて起きていたことが判明
全体の滑り量は約20センチで、M7.1の地震に相当する
ゆっくり滑りは2回ともこの領域の北から南へ伝わっていた
発生地点の移動のペースは1回目が1日2~5キロだったのに対し、最大前震後の2回目は同約10キロと速かった
このため、領域の南端付近にプレート境界がずれようとする力が集中し、本震の破壊が始まった可能性が高いという
段々と、プレートの細かい動きと予兆が解明され始めた
後は地震に対応した行政の動きだけだ