NASAは今年でスペースシャトルの運用が終了するのだが
そのうち一番最初に退役となる「アトランティス」が最終打ち上げを迎えるコトとなった
米シャトル「アトランティス」、最終飛行へ準備完了
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」(STS-132)は
14日に予定されている最後の打ち上げに向けて準備が整った
米国政府は、コストと安全性を理由に
3機あるスペースシャトルを年内に引退させる計画を打ち出しており
14日の打ち上げは今年予定されている5回のスペースシャトル計画の3回目に当たる
今回のミッションはロシアのドッキングモジュールを国際宇宙ステーション(ISS)に搬送するコト
米東部時間14日14時20分(日本時間15日03時20分)に
フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる
尚、続いての打ち上げであるが、9月16日に「ディスカバリー」(STS-133)が
スペースシャトル最後の打ち上げは11月中旬に「エンデバー」(STS-134)が
打ち上げられる予定となっている
また、ディスカバリーはすでに国立航空宇宙博物館のスミソニアンに展示されることが決定していて
アトランティス、エンデバー、そしておそらくエンタープライズも、他の教育機関や博物館に2,880万ドルで売却する計画だ
今後暫くはロシアのソユーズ等におんぶするカタチだが、民間商用宇宙船への交代に関しては
2008年12月にNASAは国際宇宙ステーションへの商業軌道輸送サービスに関する契約を
スペースX社およびオービタル・サイエンシズ社と取り交わしている
スペースXはファルコン9ロケットでドラゴン宇宙船を、
オービタル・サイエンシズはトーラスIIロケットでシグナス宇宙船を打ち上げる予定である
※スペースシャトル(Space Shuttle)
アメリカ合衆国のNASAが宇宙輸送システム(Space Transportation System, STS)
の一環として有人宇宙飛行のために使用している宇宙船
初飛行は1981年、総計134回の発射が行われた後、2010年に退役する予定
主な使用目的は、数々の人工衛 星や惑星宇宙探査機の発射、宇宙空間における科学実験
国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)の建設などである
シャトルはNASAだけでなく、国防総省、欧州宇宙機関、ドイツなどの軌道実験にも使用されてきた
STSの開発とシャトルの飛行は、アメリカの資金によって行われている
飛行可能な機体は6機製造され、初号機エンタープライズ(OV-101)は宇宙に行けるようには作られてはおらず
もっぱら滑空試験のためのみに使用された
実用化されたのは、コロンビア(OV-102)、チャレンジャー(OV-099)、ディスカバリー(OV-103)、
アトランティス(OV-104)、エンデバー(OV-105)の5機
当初はエンタープライズも進入着陸試験が終了した後に実用機として改造される予定だったが
構造試験のために製造されたSTA-099をチャレンジャー(OV-099)に改造したほうが安上がりだと判断
チャレンジャーは1986年、発射から73秒後に爆発事故を起こして機体が失われたため
構造試験に使用された材料を集めて新たにエンデバーが製作された
コロンビアは2003年に空中分解事故を起こして消滅した
エンデバーの製作にかかった費用は約17億ドル、シャトル一回の飛行にかかる費用は約4億5,000万ドル
シャトルはおよそ250万個もの部品が使われており、人間がこれまでに製造した中で最も複雑な機械であると言われている