防衛省は航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の導入費用について
今月末が期限の2009年度予算の概算要求へ盛り込むことを見送る方針を固めた
最有力の最新鋭ステルス戦闘機F22の禁輸措置を米国が解除しないことから
早期に機種を選定できず、予算要求は困難と判断
代替措置として現在の主力戦闘機F15の近代化改修費用の増額を要求する
■米空軍 ステルス戦闘機 F-22A ラプター
F-22Aラプター(Raptor)は、米空軍現有の主力戦闘機F-15C型イーグルの後継機で
ステルス性能、大推力エンジンの搭載による高機動性と
アフターバーナーを使用しないスーパークルーズ(超音速巡航)能力を獲得し
諸外国在来の戦闘機を圧倒的に凌駕する性能を有する
計画当初から、ステルス性能に優れた無尾翼機の発展型として設計され
戦術運用コンセプト「First look/First shot/First kill」
最初に探知、最初に攻撃、最初に撃墜させる事を達成させている
また卓越した空中機動力と敵防空網を突破するスーパークルーズ性能は
制空戦闘機としての任務に加えて対地攻撃能力も付与され
単なる制空戦闘機(Air Superiority Fighter)としてだけでは無く
彼我の空間全体の絶対的支配を目論んだ航空支配戦闘機(Air Dominance Fighter)と呼称される
米空軍は、最初のF-22(F/A-22)ロールアウト時に
その期待と自負を込めて空の支配者たる鷲(ワシ)・鷹(タカ)
古来より知の象徴とされた梟(フクロウ)の総称として用いられる猛禽類(Raptor/ラプター)の称号を冠した
そして2002年9月17日には、攻撃機を意味するA(アタック)を付与し
制式型式名をF-22Aラプターから F/A-22ラプターとする事を発表している
まぁ長々と説明を書いたが
アメリカ議会が海外禁輸を解かない理由は
自衛隊の様々な機密漏洩が問題なのである
正直、日本に対して懐疑的になるのはワカランでもない
イージス艦情報を中国人妻を通じて中国に漏らしたり
ロシアとの内通・・チョッと警戒されてるのはしょうがないかな
まぁ好きな人にはもう少し・・
■[Next-generation fighter development project proposal(次世代戦闘機開発計画案)]
1974年11月より本格的な部隊配備が始まった新鋭制空戦闘機F-15A/Bの優位性が
当時の旧ソ連の戦闘機に対して一時的な事を示す空軍情報部のレポートで明らかになると
詳細な情報分析のプロジェクトを発足するに至る
このプロジェクトチームは米宇宙軍内に設置され、偵察衛星等からの詳細な分析を行った結果
ソ連が開発中で後のミグ29ファルクラム及びスホーイ27フランカーと判明している
国防省は、F-15A/Bに匹敵又は同等の性能を持つソ連の新型戦闘機がハイペースで量産されるのは
F-15の持つ戦術的な優位性が数で圧倒され、戦略的劣勢に立たされる事に脅威を感じ始めていた
また、1973年の第四次中東戦争では、ソ連製のSAMサイト(地対空ミサイル)が
航空機に対して絶大な戦果を挙げ脅威になる事を見せ付けられ、これらの対策も急務となっていた
米空軍では、1970年代後半より次世代の航空機に求められる要求基準案の作成に取り掛かり
ソ連の新型機に性能面で凌駕する事、第四次中東戦争の戦訓を取り入れる事
ワルシャワ条約機構軍が東欧に急速に配備を進めているSAMサイト防空陣地を突破する
航続性と速度を兼ね備える事等のレポートを国防省に提出している
これを受け、国防省は非公式にマクドネル・ダグラス社(*1)、ボーイング社、ロッキード社(*2)
ノースロップ社(*3)、グラマン社(*4)等に開発計画の骨子を提示出来るか打診している
各航空機製造メーカーから出されたレポートは
Next-generation fighter development project proposal (次世代戦闘機開発計画案)と呼称され
これを基に正式に空軍内に開発プロジェクトチームが設置された
オハイオ州ライト・パターソン空軍基地にある米空軍研究所(US.Air Force Research Laboratory)の
航空学システム部門((Aeronautical Systems Division))が開発を担当する事になる
これは、F-22Aラプターの開発プロセスの準備段階で
正式な開発計画は、これ以後のATF開発計画で進められる事となる
(*1)1997年にボーイングと合併・吸収
(*2)1995年にマーティン・マリエッタと合併してロッキード・マーティンに
(*3)(*4)1994年にノースロップ社がグラマン社を買収・合併
