命日、に。

時間が経つのは早いね、
そう笑ったあなたの中で、あの出来事はどんな形に変容したのだろう。

どうして、どうして。
理由を求めるようで、真実を求めるようでその実、自分が納得できる答え以外は跳ね除ける。
そんなあなた達に憐憫よりも怒りを感じていたことは死ぬまで言えない秘密です。
ノートに綴られていた決意が全てだったと思う。
あれ以上の真意はどこを探しても無かったと思う。
それが解らないのに、解らないなりに受け止めようともしないのに、涙だけは流せる周囲が許せなかった。
そして、許せないと思いながらその嘘に加担した自分のことも、消えない棘になっている。

でも、誰よりも悲しいのは私じゃなくてあなたのはずでした。

私がすべきことは、怒ることでも忘れることでもない。
そうせざるを得なかった、あの日のあなたのその感情を認めること。
そう考えるようになりました。
できるかどうかは別としても。


本当は、私にもちゃんとお別れをさせて欲しかったんです。
器だけでも其処に在るうちに、触らせて欲しかった。
あの時は、私以外の人たちがあまりに悲しんでいて、そう訴えることも許されなかったけど。

だからせめて、遺された言葉を歪めずに憶えていようと思う。