叩き上げ
一週間前から、おじさん一人では大変だろうということで、おばあちゃん家に滞在中。
退院したてのおばあちゃんの介護の手伝いをしている。
深夜、おばあちゃんの様子がおかしいので救急車を呼んだ。
同乗出来るのは一人
ということで、おばあちゃん家で待機。
深夜2時のソワソワ感は、心配も上乗せされ、ただのビクビクに変わる。
冷蔵庫や強風での物音にも、まるでお化け屋敷に入っているかのような緊張感。
約一時間後、右麻痺から併発したテンカンだったようで無事運ばれて帰宅。
寝付けぬ夜を過ごし、翌朝はおばあちゃんを病院へ。
かなり離れた病院までタクシー14000円。
そして病院に5時間待機。
週末ということなのか、かなり混んでいた。
後方に座っていた老夫婦の会話。
「おい母ちゃん、内科じゃダメだよ。俺は腰が痛いんだよ。内科の先生に笑われたじゃないか。」
「だったら診察してきなさいよ」
「だから今行ったじゃないか。内科で腰の痛みは取れないって。」
「じゃあ先生に診てもらいなさいよ」
「だから、ここは内科だから腰痛は取れないって。」
そんなやりとりを大声で約5分。
結果的に、院内の大半に笑われ、ばつの悪そうなおじいさん。
対象的に、あっけらかんと我関せず、といった感じのおばあさん。
そんな素敵な老夫婦を見届け、タクシー15000円で帰宅。
疲れた一日だったが、一番疲れたのは言うまでもなくおばあちゃん。
無事でなにより。

