たしかに
小学生の頃、二十歳の自分に手紙を書こう。
そんな授業があった。
スーツを着て、普通に会社員。
そして、大人。
なにより大人。
別世界のように感じていた。
中学生になっても、一つ学年が違えば、やけに大人びて見えた。
あまり思い出の無い高校時代は、中学生が子供に見えた。
たった一つの違いで。
二十歳を過ぎると、年齢は感じなくなった。
社会では、先輩には敬語。
年下でも先輩なら敬語。
酒も飲めばタバコも吸う。
でも、子供の頃のイメージとは違う。
子供から見る大人は遠く、大人の自分から見る過去の自分は近い。
十年なんて過ぎてしまえば、あっという間。
これから十年。
三十五歳の自分から見える景色はどんなものだろう。