3部Cの事実上の優勝決定戦となったICUvs新潟は息詰まる好ゲーム。曇りで気温18度ということで、天候も気温もベストコンディション。人工芝の立正グラウンドはともに土グラウンドの両校にとってハンデなし。人数こそ新潟が大きく上回っているが、ICUにとっては人数はハンデにはならない。この大一番にギャラリーも集まり、いよいよ新潟レシーブでキックオフ。
新潟の1stプレーでICUのLB#51がピッチを受けた新潟TBからボールをもぎ取り、一気に新潟ゴール前へリターン。ICUのFB#99がダイブで持ち込み。ICUが先制。(ICU7-0新潟)
新潟OFFはプロIをベースに非常にオーソドックス。DEFは巨漢#77を中心とした強力DLでスクリメージをコントロール。かたやICUはモーションを加えたガンあり、1バックありのマルチ。DEFはDLが小粒な分、LB、DBのスキルが高く、新潟にロングゲインを許さない。
1Qは新潟陣内でのゲームが進む。ICUはパントフェイクからのパスでギャンブルを成功させるなど、攻守に元気一杯。しかし新潟DEFの堅守に阻まれTDに至らず。FGのチャンスが2度巡ってきたが、1度は失敗、2度目はフェイクFGだったが、スナップミスで失敗。ICUはここでの足踏みが大きかった。新潟もリバースでロングゲインするも反則で帳消し。シリーズで執拗にドローを繰り返すが、パスがない分効果が出ない。4thギャンブルでも自信のあるFBダイブを試みるが、ICUのスタンツに止められる。
2Qになると攻守のライン戦を圧倒的に支配していた新潟が一気に反撃。1QにゲインしてきたICUのマルチオフェンスもQBのランに頼るのみ。また新潟オフェンスを食い止めていたDEFのMLBが負傷退場。1Qは完封していたグラウンドアタックも少しずつゲインを許すようになってきた。ついに新潟は残り2分を切って30y付近からロールからのパスで同点に持ち込んだ。(ICU7-7新潟)
同点とされたICUは前半残り1分30秒を使って、攻めに出た。しかしパスはいずれも失敗し、1分あまりを残したまま、パントに追い込まれた。ICUDEFも奮起し、新潟を食い止める。新潟は4thギャンブルをポストへのパスで成功させ、ICUのゴール前まで迫り、1年生TB#1が持ち込んで逆転とした。(ICU7-13新潟)
後半早々、ICUのWR#14の好ブロックでRB#1が一気にロングゲインし、新潟ゴール前へ。ICUはゴール前から再びRB#1が持ち込み再逆転。(ICU14-13新潟)
3Qは双方の意地とプライドがぶつかり、得点を許さない。ICUはパスに活路を見出し、アクロスで大きくゲインし、追加点を狙う。ところがここで新潟DEFにビッグプレーが出た。再びパスを好捕し独走しかけたICUレシーバーからボールをかき出しファンブルさせリカバー!流れは新潟に大きく傾いた。
新潟は4Qからパス攻勢。#86へロングパスがヒットし、ICUゴール前になだれ込む。完全にスタミナ切れのICUのDLを新潟OLがめくり上げて、FBが飛び込みTD。フェイクパスで微妙な判定ながら2点コンバージョンも決まった。(ICU14-21新潟)
新潟は圧倒的に優位に立つライン戦でしっかりボールコントロール。あせるICUは反則でさらに窮地に追い込まれる。そして前半使い続けたドローをフェイクにしたパスがICUDEFの脚を止め、最後は1Qで失敗したリバースで#86がダメ押しのTD。(ICU14-28新潟)
ファイナルスコアこそダブルだが、両校の持ち味を出し切った素晴らしいゲームだった。ヤマ場は前半残り1分30秒の攻防。ICUはあそこで攻め急がなければ、最悪でも残り20秒程度で新潟の攻撃となったのではないか。あとは1QのFGチャンスをふいにしたのももったいなかった。ともあれ終わってしまえば何とでもいえること。知略を尽くしたフットボールらしい駆け引きを堪能できた。