スコーンとは何か?
「紅茶の事典」には、こうあります。
以下は、抜粋です。

また、同事典に掲載している

スコンのレシピと作り方も抜粋しました。
ご参考になれば幸いです。


「スコン(Scones)」
スコットランド生まれの素朴で最も原始的な菓子パンの一種、
または大きめに焼いた四つ切の一つをいう。


ショートブレッドと並んで、
家庭で簡単に手作りのできるレパートリー代表。
特別の道具や型も要らず失敗することも少ない。


1870年代のスコットランドでは、
来客用のお茶受けの焼き菓子としてスコン、ショートブレッド、
ビスケット、それにケーキなどを焼いて供した。


最も簡単なスコンは、小麦後、重曹(ベーキングソーダ)、
ミルク、またはバター・ミルク(時にはプレーンヨーグルト)、
だけで作る。


手のこんだスコンはバターまたはマーガリン、
シュガーシロップまた、砂糖、レーズン、
そして卵やチーズなどを使う。


家庭ごとにその家のスコンの色、型、サイズ、風味は異なる。

代表的なメニューとしては、プレーン、レーズン、
サルタナ、カランツ、チーズ、レモン、ハーブなど。


甘さは控え目で、焼き上がりの周辺はビスケットのように
”カリッ”と、中はホットケーキのように”ソフト”な食感。


焼きたて、またはレンジで温めたスコンは、
ケーキプレートの上で横半分に二つに割って、

好みでバターを塗り、その上に凝固させたクリームが

溶けないように断熱のためにイチゴジャムを塗り、

最後の凝固させた”クロテッドクリーム”を

たっぷりとのせて、かじっていただく。
ミルクティには最適なパートナー。


「スコンの作り方」(レギュラー・スコン)


「材料」 直径6センチメートル×20個分として
・薄力粉・・500g
・ベーキングパウダー・・大さじ2杯
・食塩・・小さじ半分
・グラニュー糖・・60g
・無塩バター・・60~100g
・卵・・1個
・サワークリーム・・150ml
・牛乳・・150~200ml


「下準備」
(a)あらかじめオーブンを200℃に温めておく。
(b)薄力粉、ベーキングパウダー、
  食塩を合わせてふるってからボウルに入れておく。
(c)バターは常温で少し柔らかくしておく。
(d)別のボウルに卵、サワークリーム、牛乳をまぜておく。


「作り方」
1(b)の粉の真ん中にバターの固まりを入れ、
ナイフで小さく切ってから細かいパン粉のようになるまで
指先を使って揉み込み、砂糖を加えてよく混ぜ、生地を作る。


2でき上がった生地の上にくぼみを作って(d)を流し込む。
粉を内側から少しずつ崩しながら混ぜ、
打ち粉をふるった台に取り出してこねる。
(生地は割合に柔らかいので、
手につくようであれば適当に打ち粉を使う。)


3次に、厚さ約3cmに伸ばしてから、
丸型でぬくか、あるいは、直径4cmくらいの
棒状にしてから、ナイフで切り分け、ボール状にまとめ、
上をちょっと押さえて饅頭型にする。


4ラードまたはマーガリンを敷いて粉をふった天板に並べて、
200~210℃のオーブンで15~20分間、
薄く焼色がつくまで焼く。


スコンのバリエーションは好みでいくらでも楽しむことができる。

例えば、レーズンやオレンジピール、クルミなどのナッツ類、
チェダーチーズのおろしたもの、ジャガイモなどを

混ぜ込んで作ることが可能。


参考文献:「紅茶の事典」荒木 安正 松田 昌夫 著 柴田書店