先回は既出画像中心でしたので、今回は未発表画像を中心にいきたいと思います。
 
先回も出しました、「DD53ばんえつ物語」から、もう少し。
以下、画像はすべて、クリックで拡大します
 
9233レ 「DD53ばんえつ物語」号 '06.11.4 磐越西線喜多方~山都間にて
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夕陽を浴びて新津への帰路を急ぐ、DD53 2。
「SLばんえつ物語」の復路の撮影地として有名な、「第一舞台田踏切」での一枚。
11月はすでに日が短く、晴れていましたが、露出は結構厳しかったです。
 
そして、先回もアップしました会津若松運輸区でのカットも。
 
'06.11.5 会津若松運輸区の転車台にて
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こちらは、普段は除雪用のロータリーヘッドが装着されているので、滅多に見ることができない、第1エンド側です。
「DD53ばんえつ物語」号の牽引でも、こうして転車台を使用するのは、常に第2エンドを先頭にして進行するためです。
確か第2エンドにしか防護無線が取り付けられていないので、第1エンドを前にすることはできない、という理由だったかと思います。
 
それを知ってか知らずか、転車台からこの、復路までの待機位置までのほんの少しの間、第1エンドを前にしたアングルが撮れる場所では、ファンが必死になって撮影していました。
 
待機位置にて
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右側にある「守ろう基本動作」の看板と、この右側にある建物によってアングルが制限され、1エンドの写真は、これが精一杯でした。
運転台窓の下のコーナーに、ロータリーヘッドの取り付け具が見えますね。
 
 
 
明けて2007年、またまたビッグなニュースが飛び込んできます。
このシーズンオフ、「SLばんえつ物語」用の12系客車がリニューアル工事に入っていたのですが、そのお披露目も兼ねて、4月に羽越本線新津~酒田間で、DD53 2が「出羽」「鳥海」のヘッドマークを付けて牽引して往復するというのです。
 
羽越本線・・・なんか遠そう・・・そう思いましたが、一旦「DD53ばんえつ物語」で新潟行きに耐性ができていましたし、何といってもDD53です。
新潟駅からレンタカ-で出撃しました。
 
新416  「ばんえつ物語」号のリニューアル客車で行く急行「出羽」
 9813レ'07.4.14 羽越本線新津~京ヶ瀬間にて
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かつては日本一長い橋梁だったこともある、有名な阿賀野川橋梁を行くDD53 2と、お披露目のばんえつ物語リニューアル客車。
 
前の年の「DD53ばんえつ物語」でヒートアップしたので、今回はどうか?・・・と恐る恐るの出撃でしたが、片道の距離が非常に長く、撮影者が分散したのか、はたまた有名な「笹川流れ」辺りに集中したのか、混雑はしましたが、結構平和に撮影できました。
 
この時は、往路・復路が1日ずつ、2日間に渡っての運転でした。
 
そして復路。
 
新417 「ばんえつ物語」号のリニューアル客車で行く急行「鳥海」
9814レ '07.4.15 羽越本線中条~金塚間にて
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とにかく撮影ポイントが分からないので、苦労しました。
この場所もネットで探し当てたものですが、片持ちポールでスッキリしているとはいえ、景色としてはイマイチな感じもします。
 
 
この年の暮れあたりから、私はだんだん、除雪機関車の本番である、除雪シーンの撮影がしたくなってきました。
特に「特雪(とくゆき=特殊排雪列車)」と呼ばれる、ロータリー車の本運転が・・・
いろいろ調べて行くと、特雪というものは、運転の予測がなかなか困難なことや、平日の運転が多いこと、突発的に運転が決まることが多い(?)ことなどの理由で、撮影が非常に難しいということが分かって来ました。
 
私が本気になった'08年初頭には、すでにロータリー車の主力DD14でも、全国で9両しか残っておらず、絶滅寸前ということも分かりました。
中でも、強力型で運転の必要性が今ではごく少ないと言える、DD53の特雪は、「あれば奇跡」というくらいの存在になっていたのです。
雑誌の中には、2001年や2002年のDD53 2の特雪の様子が載っていて、見たい気持ちは募る一方に・・・
 
しかし、どうやら噂ではDD53 2は、その時点ですでにこのところ、エンジンの調子が悪く、保留車になってしまっている、ということでした。
 
しばらく、DD53にお目にかかれない日々が続きました。
 
そして2008年の春、またDD53に会える機会がやって来ました。
上越線全通77周年を記念して、様々なイベントが行われる中、長岡で除雪機関車各種を集合させて、撮影会をやるというのです。
有料でしたが、DD53 2の他に,DD14・DE15・DD15も並べるといいます。
 
もちろん参加です!
 
上越線全通77周年記念イベント 「除雪機関車」大集合!! '08.3.30 長岡車両センターにて
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2001年の新津以来、久々に見た、ロータリーヘッド付きのDD53 .2。
 
有料のイベントでもあり、撮影に際して行届いた配慮がなされ、充実した撮影会でした。
この時もDD53 2は、ロータリーの回転やウイングの開閉、そして段切り翼のセッティング風景や、わずかな距離ではありましたが、自走する姿まで見せてくれました。
 
同じく。 「大集合」の風景。
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向かっていちばん右が、DD53 2です。
まさに圧巻です。
 
・・・これが私にとって、DD53 2に会えた、最後の機会になってしまいました。
 
これに先んじて、私はついにDD14による、ロータリー車の本運転=特雪を見ることができていました。
DD14は除雪速度が非常に遅く、歩くようなスピードで、後に資料を見たら「10~15km」といいます。
ところがDD53は、「20~30km」と書かれています。
 
その異次元の除雪の早さと豪快さを、この目で見たかったと思う、この頃です。
 
後から知った話ですが、DD53 2は、どうやら2006年の1月4日を最後に、除雪車としての出動はなかったそうで・・・
2005年~2006年のシーズンといえば、近年ではひときわ雪の多かった年で、「平成18年豪雪」なんて呼ばれていますよね。
あの年が最後だったのか・・・
 
昨年の11月に、DD53の最後の活躍場であった信越山線で、DD14のシーズン前の試運転を見ることができましたが、現地でお会いした方が、かつてのDD53の試運転の様子を語られていました。
私も試運転でいいから、この地で見たいものだなあ・・・と思ったことでした。
 
 
 
そして先日・・・
 
長岡で会ってから2年、DD53 2は、かつて「出羽」「鳥海」で走ったあの羽越本線を、自力走行で、秋田に向かって走り去ってしまいました。
「最近うわさを聞かないなあ」と思っていた矢先、ロータリーヘッドを付けての最後の本線走行でした。
 
私も一度でいいから、ロータリーヘッドを付けて本線を走っている姿を、見たかったものです。
そして最後に、もう一度さよならイベントをやってほしかったなあ、と思ったりもします。
 
 
私が見ることができたのはほんのわずかな期間で、除雪している本来の姿も見られませんでしたが、それでもDD53が動いている姿を見られて、撮影出来たのは、幸運というべきでしょうか・・・
 
 
 
秋田へ向かったことから、どうやら保存されることのなさそうなDD53 2。
そしてDD53 3は、先に書きましたように2001年に解体されてしまっています。
しかし、3両の中でもひときわ早く廃車されたDD53 1は、あの碓氷峠に、今でも姿を残しています。
 
DD53 1  '06.6.10 「碓氷峠鉄道文化むら」にて
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できれば屋根を設けて、末長く形ある物として、残してほしいものです。
 
 
 
近年では、「強力な除雪能力が災いして、投雪した雪の勢いが強過ぎ、沿線の家屋などに被害を与えた」「除雪能力が強すぎて、力を持てあました」などとネガティブな面ばかりが語られてきたDD53 。
 
しかし、今ののどかな上越線や信越線の姿からは想像もつきませんが、上越新幹線や長野新幹線が開通する以前はダイヤが過密で、DD14の2倍から3倍という、その高速除雪能力は、非常にものを言ったことでしょう。
昨年の鉄道ピクトリアル誌の除雪車両特集にも、その面で「日本の除雪車史上、最も評価すべき形式である」という旨が、書かれていました。
 
 
(おしまい)