ラッセルイベントの午前の列車・1003レは、大鰐線のほぼ中間点・石川で上下の定期列車を退避するため、都合17分間という、比較的長めの停車時間を取ることになっていました。

石川の後も2発走行シーンを撮ろうという意図はありましたが、石川の直後の走行写真は、その発車地点のポイントで撮ることに決めていたので、長めの停車のあるここは、スナップの絶好のチャンスです。


先に撮影した石川プールから石川まで一駅なので、石川に着いた時は、既にラッセル編成は到着して、交換のため停車していました。

程なく、中央弘前方面から、大鰐方面行き上り列車がやって来ました。
以下、画像はすべて、クリックで拡大します

大鰐行き7000系と交換
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キ105から、石炭ストーブの煙が立ち上ります。

交換列車は、朝に大鰐駅で見た編成(7037F)です。
全線13.9kmしかない路線なので、移動して撮影していると、何度も同じ編成に出会ったりします。
大鰐線に7000系は4編成いますが、定期列車のやりくりは、3編成で可能なんだそうです。



上り列車と交換後、ラッセル編成は島式ホームの反対側番線に転線します。

上り中央弘前方面行きのホームに転線。駅名標と絡めて
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雪が再び強くなってきました。雰囲気抜群です。
ホーム端の向こうには、スプリングポイントを操作する添乗員さんの姿が見えます。

今回はイベントなのでただ転線するだけですが、本番の運転では、このように転線して、島式の両側の番線を除雪します。

本番では、

駅手前で停車、添乗員が降車してスプリングポイントを解除

上り大鰐方面行線路に逆線進入

除雪しながら中央弘前方面に抜けて停車

同じ線路をバックして大鰐方面に戻る

スプリングポイントを戻して、下り線を除雪しながら通過

・・・といった手順を取ります。
ラッセル編成は大鰐→中央弘前の一方向きにしか除雪できないので、往路で全ての線路を除雪すべく、このような方法が取られるのです。

今回のようなイベントではなく本運転の時も、このように交換駅では数分間の除雪時間を要するので、追っかけ撮影が可能です。


正面から縦構図でも一枚
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ホームがカーブしており、架線柱までイン側に傾いているので、水平が取りづらいです。
黄色みがかったヘッドライトの、反射板のひび割れが何とも言えません。



時間があるのでホームへも上がってみます。

ホームから一枚
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駅から見える街並みも、ご覧の積雪ですが、ホームはきれいに除雪されています。
ちなみに、この石川は無人駅です。
無人駅でもこのように乗降に支障がない状態にキープしておくのは、大変な仕事ではないでしょうか。


ここでしか観察できないかも知れない、アイレベルからのクローズアップも撮ってみます。

旋回窓
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着雪を防ぎます。
スチルでは表現のしようがありませんが、高速で回転していました。
木枠の窓もシブイ!

キ105の標記類
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外板のひび割れとサビがすごいです。
それでも全検期限の表示は「28-6」。
まだまだ活躍が期待できそうです。
というか、この車両が使えなくなったら、一体代替の除雪車はどうするの?という激しいギモンが・・・

弘南鉄道の社章が剥げかかり、地の「秋」の字がうっすらと見えてきています。
キ105の国鉄時代(キ157)は秋田鉄道管理局内に常駐していたのでしょう。
キ157の履歴を調べてみましたが、資料が見つかりませんでした。
イベント時に聞いた話では、「キ105のペンキを春に塗り替える」とか。
もしかして、この「秋」の痕跡も、消えてしまうかもしれませんね。


ED221の方も見てみます。

ED221の標記類
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「ED221」と呼んでいますが、形式名はやっぱり「ED22」なのですね。当たり前ですか。
全検期限表示は「22-11」。
今年は期限ですか。
しかし、機関車も代替がいないので、検査を通るのは間違いないでしょうね。

ナンバープレートと社章
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なかなか渋い社章です。
ウィキペディアによれば、国鉄時代は「ED22 1」となっていたようで、西武鉄道に移った1948年には単なる「1」に改番されています。
そして1950年に近江鉄道に移って「ED221」を名乗り現在に至るそうですが、一旦西武に移った時には、ナンバープレートは外されたのでしょうか?
国鉄時代は”22”と”1”の間にスペースがあったようなのですが、これは国鉄時代からのオリジナルのナンバープレートなのか、それも気になります。

それにしても、こちらも外板の傷みがひどいです。
全検できれいになってくれることを祈りますが、一方、きれいになり過ぎるとこの機関車の歴史や味わいが薄れてしまう気もします。
勝手なファン心理ですね。(^_^;


石川駅でのラストショット、ED221側から
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ED221も、私の好きなデキの典型的タイプです。
こちらも単機での写真も撮ってみたいですね。
(ヘルメットをかぶっているのは、乗務員さんのお一方です。)



ここ石川では、ラッセルが上下2本の定期列車を退避するというシーンが見られました。
通常の運転では見られない、珍しいシーンなんだそうです。
2本目の列車、つまり中央弘前行き下り列車とラッセル編成の交換シーンももちろん見ていたのですが、何を考えていたのか、撮影しませんでした・・・(汗)


さて、石川駅で粘り過ぎたので時間がなくなりました。
再び走行シーンを撮りに、急いで次のポイントへ移動です。

(つづく)
(※画像はすべて、'10.1.10撮影)