vol.171(2022.2.23)

 

今日は天皇誕生日で祝日ですね

本来はゆっくり休んでもいいのですが

今年は受験生でもあり

今週末にはその試験が控えてることもあり

気持ち的に不安は拭えないので

完全に休んでしまうことはできませんね

 

そして

私のみているアスリートも!

陸上選手なので

周りの選手との競争もありますが

最終的には自分自身との戦い

負けるわけにはいきません

自分で決めた練習スケジュールに

本日もトレーニングにやってきます!

自己ベスト更新に向けて

休んでる暇はありません✊

※但し計画的にリカバリー日は取ってますよ〜

 

私のできることは

そんな選手のトレーニングを

最高で終わらせること

毎回のセッションを

気持ちよく終わらせること

実際にやるのは選手なので

そのサポートに徹すること

 

しっかりとサボートしてきます!

 

それではその前に

今日のお勉強です

前回は肝臓の構造と働きについて

まとめました

そこで今回は肝臓の疾患

中でも急性肝炎をまとめてみます

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

身心一如を身につけ

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

今回は肝臓疾患の中でも

急激な幹細胞障害を来す

急性肝炎についてまとめていきます

合わせて肝機能の失調でみられる

症状や所見もまとめていこうと思います

 

急性肝炎は通常

肝炎ウイルスによるものを指します

A型•B型•C型•D型•E形と

現在分かっているものでは

大きく5つがあります

それぞれの型によって

原因ウイルスを始め

感染経路や症状の経過が

異なってきます

 

  感染経路

急性肝炎の場合

問診により感染経路を推定することが

重要になってきます

 

A型(経口感染)

生鮮魚介類(特に生ガキなど)の

摂取の有無

B型(血液感染/性感染)

感染血液への接触

感染者との性行為の有無

C型(血液感染)

感染血液への接触の有無

E型(経口感染)

イノシシなどの獣肉の生食の有無

 

  症状•身体所見

肝炎に共通した身体所見としては

黄疸肝腫大などがあります

 

症状はそれぞれの型でやや異なります

A型

2~6週間の潜伏期間の後

食欲不振•全身倦怠感•感冒様症状

発症します

その後悪寒を伴う発熱に加え

下痢•嘔吐•腹痛などの

消化器症状が出てきます

発熱は3~4日ほど継続し

次第に尿濃染黄疸が認められます

黄疸は眼球や皮膚•粘膜などに

出現します

B型

A型と大きな違いはないですが

発熱や消化器症状は

あまり出現しないようです

その代わりに

発疹•筋肉痛•関節炎•神経痛

みられることがあります

C型

A型やB型よりも

比較的軽症で済むことが多いです

黄疸がみられることも

約半数に留まり

自覚症状を伴わないケースも

1/3程度あります

 

  検査所見

血清AST(GOT)•ALT(GPT)•LDHなどの

酵素が上昇します

AST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)と

ALT(アラニンアミノ基転移酵素)は

トランスアミナーゼという

主として肝細胞中に

多く含まれる酵素になります

ASTは肝細胞の他にも

骨格筋•心筋細胞•赤血球にも存在するため

それらの疾患でも上昇しますが

ALTは肝細胞と少し腎臓に存在するため

ALTの上昇は肝疾患の可能性を

強く示唆します

LDH(乳酸脱水素酵素)は

解糖系の最終段階で

乳酸から酸素を奪って

ピルビン酸にする酵素で

肝細胞•骨格筋•心筋細胞•赤血球に

存在しています

 

また重症度に応じて

血清アルブミンコリンエステラーゼ

低下します

アルブミンは血漿蛋白の1つで

肝臓で生成されます

コリンエステラーゼは

アセチルコリンを分解する酵素で

こちらも肝臓で合成されるため

肝疾患による肝機能低下に比例して

低下してきます

 

その他には

肝臓で生成される

外因系の血液凝固因子の

プロトロンビンの生成が減少するため

凝固時間が延長します

(プロトロンビン時間の延長)

また肝臓の機能低下により

肝臓から胆管へビリルビンを運ぶ

働きも一緒に低下するため

排泄されなかったビリルビンが

血液中に漏れ出てしまうため

血清ビリルビンが上昇してきます

これが黄疸の原因となります

 

  経過•予後

A型

慢性化せずに治癒していきます

予後も比較的良好ですが

まれに高齢者で劇症肝炎

至ることがあります

また再感染するリスクはありません

予防にはHAワクチンがあります

B型

基本的には慢性化することはないと

されています

予後も良好です

しかし副腎皮質ステロイドや

免疫抑制薬を服用中の患者では

慢性化の報告があります

変異株による感染で

しばしば劇症肝炎となります

再感染のリスクはなく

HBワクチンもあり予防も可能です

C型

劇症肝炎のリスクはありませんが

60~70%の確率で慢性化すると

いわれています

慢性化すると

慢性肝炎から肝硬変へ移行し

最終的に肝臓癌に至ります

ワクチンも今のところないため

予防はウイルスに接触しないこと

以外には今のところありません

 

劇症肝炎

肝細胞壊死が急速かつ広範囲に起こり

極度の肝機能不全を呈する

予後不良な疾患になります

意識障害や羽ばたき振戦などの

肝性脳症を来たします

生体肝移植の増加により

予後は改善しつつあり

致死率は約20~30%まで

低下しているといわれています

 

以上が急性肝炎の病態と

肝機能低下による

様々な症状や所見となります

急性肝炎のうち

C型肝炎は慢性化しやすく

それに連れて新たな症状が出てきます

次回はその辺を

まとめていきたいと思います

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク