vol.136(2022.1.19)

 

さて

今回で30回目になる

経絡経穴の解剖学ですが

無事最終回

迎えることごできました👏

全部で338穴です

ここでは毎日10~15穴ずつ

取り上げてますが

時間のあるときに

少しずつ書きためていきました

いやぁ〜ホントに長かった😂

 

でもここがスタートです!

東洋医学とスポーツ科学の融合を志し

3年目の卒業間近にして

ようやく自分の思い描いていた

スタートラインに立つことが出来ました

ここからどんな化学変化が起こるのか

まだ私にも分かりませんが

理科の実験の如く

いろいろ試行錯誤しながら

たくさんのことを試しながら

東洋医学というものを

極めて行きたいと思います

そしてスポーツ科学と融合することで

科学で証明されてないことを

紐解いていきたいと思います

 

そんな思いを込めて

経絡経穴の解剖学

ラストは任脈の後半です

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

身心一如を身につけ

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

任脈後半は上腹部から始まり

胸部そして頸部から顎へと向かいます

全て前正中線上にあり

腹部は臍を基準に

胸部は肋間を基準に

規則正しく並んでいます

 

また任脈の前半と同様

臓腑に関係の深い

募穴がいくつかあります

 

 

  上脘

筋肉:白線

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:上腹壁動脈

上腹壁動脈は大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝で

内胸動脈の分枝になります

 

穴名由来:

「脘」は胃腑を指し

胃の噴門部である上口にあることから

この名が付いたとされています

 

  巨闕

筋肉:白線

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:上腹壁動脈

上腹壁動脈は大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝で

内胸動脈の分枝になります

 

補足:心の募穴

 

穴名由来:

「巨」は非常に大きいことを意味し

「闕」は宮中を指します

心の募穴で

手少陰心経の経気も

多く集まることから

この名が付いたとされています

 

  鳩尾

筋肉:白線

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:上腹壁動脈

上腹壁動脈は大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝で

内胸動脈の分枝になります

 

補足:任脈の絡穴

 

穴名由来:

胸骨の剣状突起が

鳩の尾に似ていることから

この名が付いたとされています

 

  中庭

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

穴名由来:

「中」は中央で心を蔵す場所を指し

「庭」は宮殿の庭園を意味します

胸部のことを庭に例えたことから

この名が付いたとされています

 

  膻中

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

補足:心包の募穴/気会(八会穴)

任脈•足太陰脾経•足少陰腎経

手太陽小腸経•手少陽三焦経の交会穴

 

穴名由来:

膻中は心の宮殿で

奥に心を蔵していることから

この名が付いたとされています

 

  玉堂

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

穴名由来:

「玉」は貴重なものの意で

心つまり君主を指します

「堂」は昔の住まいの前堂を指し

これらことから

この名が付いたとされています

 

  紫宮

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

穴名由来:

「紫」は赤色のことを意味し

任脈がここで心と交わり

赤色の血脈を主(つかさど)ることから

この名が付いたとされています

 

  華蓋

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→肋間神経(前皮枝)

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

穴名由来:

華蓋とはもともと星の名前で

同時に帝王が乗る車の

上に付いている傘を指します

この経穴は肺の位置にあり

肺がちょうどこの傘に

似た形をしていることから

この名が付いたとされています

 

  璇璣

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→鎖骨上神経

      肋間神経(前皮枝)

皮枝の鎖骨上神経は

頚神経前枝から起こる

頚神経叢の枝になります

皮枝の肋間神経は

胸神経前枝になります

 

血管:内胸動脈の枝

内胸動脈の枝は

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝になります

 

穴名由来:

璇と璣はどちらも

北斗七星の星の1つとされています

北斗七星が天体を動くように

璇と璣も体を動くことから

この名が付いたとされています

 

  天突

筋肉:胸骨舌骨筋

 

神経:筋枝→頸神経ワナ(C1~C3>C1~C2)

   皮枝→頚横神経

筋枝の頸神経ワナは

頚神経前枝から起こる

頚神経叢から構成されます

皮枝の頚横神経は

頚神経前枝から起こる

頚神経叢の枝になります

 

血管:下甲状腺動脈

大動脈弓から起こる

鎖骨下動脈の枝で

甲状頚動脈の分枝になりますが

 

穴名由来:

「天」は上部を意味し

「突」は煙突を意味し

食道や気管を指すことから

この名が付いたとされています

 

  廉泉

筋肉:なし

 

神経:筋枝→なし

   皮枝→頚横神経

皮枝の頚横神経は

頚神経前枝から起こる

頚神経叢の枝になります

 

血管:上甲状腺動脈

大動脈弓から起こる

総頚動脈の分枝で

外頸動脈の枝になります

 

穴名由来:

「廉」は辺とか隅の意で

喉頭隆起の上縁を指し

そこに津液が「泉」のように

溢れ出ていることから

この名が付いたとされています

 

  承漿

筋肉:口輪筋

   下唇下制筋

 

神経:筋枝→顔面神経(下顎縁枝)

   皮枝→下顎神経

筋枝の顔面神経は脳から起こる

第Ⅶ脳神経の運動枝になります

皮枝の下顎神経は脳から出る

三叉神経第3枝で

第Ⅴ脳神経の感覚枝になります

 

血管:下唇動脈

 

補足:

任脈•督脈•手足陽明経の交会穴

 

穴名由来:

「承」は受けるの意で

「漿」は漿液の意で

ここでは涎(よだれ)を指します

下顎正中の陥凹にあり

溢れ出てくる涎の受け皿のようなので

この名が付いたとされています

 

 

いやぁ

本当に全経穴まとめれました👏

一年生の時から

ず〜〜〜〜っと思ってたことが

最後の最後に完成しました!

これをもとに

さらに身体の理解を

深めていきたいなぁと思ってます

 

経絡経穴の解剖学は

ここで一旦終了です

ホントは奇穴といって

経脈に属してませんが

WHOの認めている経穴が

あともう少しあるのですが

これはまたの機会に

まとめていきます

 

これからはもう少しだけ

東洋医学の概論的なことについて

まとめていきたいと思います

なので次回からは「弁証論治」

治療の成否を決めると言っても

過言ではないくらい重要だと

ワタシ的には考えてます

 

 

【参考文献】

新版 経絡経穴概論

経穴インパクト

血管インパクト

神経インパクト

マンガ経穴入門(穴名由来)

プロが教える筋肉のしくみ•はたらきパーフェクト事典

 

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク