vol.66(2021.11.10)

 

すべてのことに

当てはまると

思いますが

1つでも

十分に大切な役割を

担っている組織•器官が

最終的には

いくつかが

一緒になって働くことで

個々の役割が

より一層重要になって

絶妙なバランスを

キープしています

 

東洋医学における

五臓の関係をみていくと

その巧みな関係に

ワクワクしてきます

そこには

生理物質•気機•陰陽といった

東洋医学独特の考え方が

基盤となって

五臓が相互に関連し合い

各々の役割を

存分に発揮しているのが

伺えます

 

今回からは

蔵象学説の五臓の相互関係篇として

いくつかの関係とその働きを

まとめていきたいと思います

 

第1回として

心•脾•肝の関係から

みていきましょう

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

 

心•脾•肝の関係で

思い出してほしいのは

すべてが何らかの役割で

生理物質の

関係していることです

 

新版 東洋医学概論より

血の運行と血流量の調節は心•脾•肝の機能が深く関与している

 

脾は運化によって

血を化成し

心は主血により

血を全身に送り出します

肝は蔵血により

血を蓄えたり

疏泄によって

各組織に巡る血の量を

調整したりします

さらに脾は統血により

血が漏れ出ないようにしています

 

脾の運化により

血が化生されれば

心血肝血は満たされます

反対に脾の機能が失調すると

血が不足し

心血虚肝血虚となります

また肝血の不足は

蔵血機能の失調となり

全身の血量の不足となり

心血の不足へと繋がります

このように肝血と心血の

両方が不足した状態を

心肝血虚といいます

 

以下に血虚による

症状をまとめてみます

 

①血が不足する

全身の組織が滋養できなくなり

眩暈顔面蒼白などが現れます

 

②肝血が不足する

肝の関連領域である

筋(五体)や目(五官)の

症状として現れます

筋の症状には

転筋しびれなどがあり

目の症状には

目花(目のかすみ)や

目乾(目の乾き)などが

みられます

また経色淡白

経少(月経量が少ない)など

月経と関係する

症状がみられることも

少なくありません

 

次に心と肝の関係として

どちらも情志の活動に関与しています

 

以下

新版 東洋医学概論より

精神活動の中の情志の活動は、心によって統率され、肝の疏泄による調節を受けている

心は神を蔵すといわれ

情志の活動を含む

精神活動全般を

統率•制御しています

そして

肝は魂を蔵すといわれ

情志の調節を

担っています

このように

情志の正常な活動は

心と肝の働きによって

保たれています

 

そのため

先に挙げた心肝血虚などでは

心神を滋養することができなくなり

血虚の症状に加え

中途覚醒不安感倦怠感などの

症状がみられます


また

肝も心も

熱による影響を受けやすく

肝は内火が起こりやすく

肝火となり

心は元々陽性気質なのに加えて

上昇に存在しているため

内火の影響を受けやすく

心火となります


肝火が生じると

目赤(目の充血)•眩暈耳鳴り

などの症状が生じ

肝火が情志の調節に影響すると

急躁(イライラ)や

易怒(怒りっぽい)などが起こります


心火は主血に影響し

動悸心煩として現れ

神志に影響が及ぶと

不眠狂躁が出てくる


以上が

心•脾•肝の相互関係になります

やっぱり繋がりでみていくと

より理解が深まりますね! 

生理物質の血には

心•脾•肝の3つの働きが揃って

初めて本来の血のチカラが

発揮されます


次回は

心•肺•脾の相互関係を

みていきたいと思います


 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク