続きです。
と、いうようなことをグダグダと書いてきたわけですが、それはやはり、金融庁の人事運用はちょっと大丈夫なのか、と心配してしまうからなのです。
ハッキリ言って、金融庁の将来は僕にとっては他人事で、どうでもいいといえばいいのですが、やはり、日本の金融監督の将来を考えると、ねえ。
前にも書きましたが、金融庁は「財務省キャリア」「金融庁プロパー」「外部専門人材」という三つの勢力から成り立っているわけですが、うまい形で一体化して、相乗効果を発揮しているといえるのか。
疑問です。
この前の金融庁の社内報は、「G20の準備で活躍した若手」特集だったんですが、これが驚くことに、フィーチャーされてたのは外部からの応援部隊(の若手)で、金融庁プロパーはお茶くみ係ぐらいの扱いでした。
「そんなことはない」と、社内報編集部から反論が来そうですが、その場合は、「だからお前ら金キャリは、財キャリに馬鹿にされているんだよ」とご指摘して差し上げたい。
脱線しましたね。
何が言いたいかというと、財キャリは「金キャリは頼りない」と言って、重要な仕事を任せない。その結果、金キャリは経験を積めず、いつまでたっても育たない。
そもそも、本当に金キャリが無能かというと、そんなことはない。
財キャリの転職なんて、維新から選挙に出るとか、ベンチャーの「霞が関担当渉外係」になるとか、最近はそんなのがほとんどです。
ところが金キャリは実戦部隊として、コンサルや監査法人やらに転職していく人も少なくありません。
しかも金融庁にやってくる財キャリが優秀かというと、そうとも限らない。変な人もいっぱいいます。むしろ多数派。
そもそも、金融庁は新設の役所で人がいないから、というのが財キャリを送りこむ理由だったのですが、今となっては、上は糞詰まり状態で、超余ってます。
右も左も調整官だらけ。金キャリは「おっさん、さっさと財務省に帰れ(そしてポストを開けろ)」と思っているのではないでしょうか。
そして、専門人材。
きちんと処遇する人事制度がないし、本来ならモデルケースになるべき転職事例が、次々と失敗に終わっている。
結果として、専門人材は2,3年在籍して、箔だけつけて、また別のところに転職していく。決して金融庁には溶け込まない。溶け込めない。
それでいいのでしょうか。
だいたい、W氏は少し気の毒だと思いますよ。
あの人のチーム、部下はノンキャリしかいないじゃないですか。
ノンキャリだからどうこうというつもりはないけど、まあなんというか、庁内でハブられてた感は否めません。
そういう体制なら、上がもうちょっと政治周りのことを気にかけてあげるとか、配慮ってものがあったんじゃないですかねえ。
与党の感触から見て、遠藤長官・三井局長の勇退は避けられないとして、佐藤審議官・小森課長はどうなるのか。そしてW氏の扱いはどうなるのか。