こんにちは

 

こころと言葉のセラピスト 清水宏美です。

 

 

はてさて。

今日は主に1歳半~2歳くらいに訪れる

 

 子育て撃沈 ちーん

 

について書いていきたいと思います。

 

 

 

この時期のイライラには、ちゃんと理由があります。

 

子どもの発達上の特性で、通らざるを得ない道

逆に言うと、これ来たら、問題なく育っている!ということです。

 

そして、ここをどうクリアーするか 

 

が、子どもの一生を左右するポイントの一つになります。

 

 

これを知らずにイライラするのと

知ってイライラするのは

 

雲と泥の差です。(雲泥の差)

 

 

 

 

本題に入っていきます。爆  笑

 

 

 

 

定型の発達では、1歳になり歩行の自由を獲得すると、世の中に 恋したかのように

様々な探索を始めます。

 

行ってみてやってみるのです。

 

自分の成し遂げることに 意気揚々 という感覚を味わいます。

 

自分が全能かのように感じ、母親から離れてきます。

お母さんは、ああ少し手が離れたニコニコ、と言う感覚を持ちます。

 

 

 

ところがぎっちょんちょんゲッソリ

 

そのすくすくと育っていたと思える子どもが

ものすごい爆弾を抱えて、帰ってくるのです。

 

 

オワタはずの人見知りをまたするようになり、後追いをしたりします。

 

 

しつこくしつこくしつこく泣 わけわからないことを言います。

要求を通そうとします。

世界がひっくり返ります。

憤怒(rage)メラメラと言われる状態です。

 

 

全能だったはずの自分が全能じゃない!!!

 

 

世界が案外、手厳しい  ことを学んでいるのです。

 

 

 

意気揚々と 世界に恋し、

母の手を離れてやってみたのは良いものの、

外の世界は 案外大変で、障害が多く

自分の思い通りにならない ということを痛みや不快感と共に、知るのです。

 

 

 

 

 欲求不満!

 フラストレーション 絶大!!

 

 

 

 地球の終わり!!! です。

  (大げさに聞こえるかもしれませんが、その時の子どもの感覚はこんな感じだと思います)

 

 

 

 

世界で痛い目を見た子どもは

不安を母に慰めてもらおうと

安心の基地である母のところに戻ってきます。

 

そして、安心安全を チャージして

 

また、外の世界に冒険に行くのです。

 

 

 

 

 

 

しかーーーし。

 

 

ここで、ややこしいのは、

 

お母さんにやってもらうんじゃなくて、自分でやりたい!!!

お母さんの庇護から抜け出したい!!!!

でも、お母さんの庇護が欲しい!!!!!

 

という、ものすごい葛藤というか汗

矛盾にあせる

 

情緒的にさいなまれているということです。

 

 

 

 

 

分かれたーいい

 

でも、別れたら生きてけなああーーーーい

 

 

 

嫌いーーーーー

 

 

でも大好きーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

丁度よくしてほしいのです。

 

でも、相手のちょうどいいが、どのくらいなのか、

そんなの、他の人に分かるわけありません。

 知らんがな(;´Д`)

 

 

 

別の気持ちや、心を持つ、

二人の人間になりはじめているのです。

 

 

 

赤ちゃんの時は、物理的には大変ですが、

精神的にはある意味楽でした。

 

抱っこして、ミルクをあげておむつを替えて

 

 

 

二人は一人でした。

 

 

 

 

けれど、1歳半~ となり

歩行の自由の獲得と、認知の発達と共に

外界の探索も進んだ子どもは、

 

 

感情もかなり複雑化していますし、

欲求も、だいぶん複雑なものになっているのです。

(これしてから あれしたい あれをこれくらいやって こうしたい みたな)

 

 

 

 

 

 わからんわーーーー そんなの

 

 わかるけど できんわーーーー そんなこと

 

 

 

 

 

 

 なんでーーーーーー

 

 お母さんは今まで 何でも望みをかなえてくれたじゃないーーーーーー

 

 

 なんで なんで 無理なんて言いうのよおおおおおお

 

 

 

 

 

 

はい。

無理は無理です。

 

 

 

 

はい。

分からないは分からないです。

 

 

 

 

ずっと一緒がいい

けど、自分を持ちたい。

 

 

 

 

 

恋愛のような例えを折り挟みましたが

 

実際、将来の恋愛の行く末を占うような

 

こころのひな型が作られていきます。

 

 

 

 

 

別の人間になるプロセスが、進んでいきます。

 

 

 

 

 

全く違う観点から書いた記事になりますが、

 

このプロセスと、このプロセスの失敗が現代ではどんな問題を起こしているのか、こちらの記事に書いています。

 

 

 

じゃあ、一人で歩行する自由が獲得できない、身体にハンディのあるお子さんはどうなるの?

という記事ですので、【定型発達との違い】という、途中の項目をお読みいただければと思います。

(記事内でジャンプ出来ます)

 

 

固い生地記事ですが、もしよろしければ。

 

 

 

 

母も子も、情緒が絡むややこしさは、個別性が高いので、

必要でしたらご相談くださいませ。

 

 

 

 

ではっ!

 

 

 

 

 

 

 

言語聴覚士 臨床心理士 清水宏美