こんにちわ。

 

言語聴覚士・臨床心理士 清水宏美です。

 

 

例えば、ここにすごく困った人がいます。

 

自分と他人の境目があいまいで、非常に感じやすく、繊細です。

人の気分を、すぐにもらってしまい、影響されます。

 

ちょっとしたことに傷つき、すぐに落ち込み、大反省会 が繰り広げられます。

 

ああすればよかった、こうすればどうなっていただろう、

あの人はああだ、この人はこうだ

 

自分はダメだ 自分は馬鹿だ

 

 

 

かと思うと、認められるとすぐにいい気分になってしまい、

自分が 自分が といった態度になり、主張的になります。

 

これまで、認められなかったものを、まるで 今がチャンス! と認めてほしそうに出してきます。

 

ちょっと、欲求が天井知らずなので、周りにいる人が結局ひいてしまいます。

 

 

そして再び。

 

私は馬鹿だ 私はダメだ。

 

 

大反省大会 です。えーん

 

 

 

神経症の症状 と言われるでしょう。

 

躁 と 鬱 と言う捉え方をされるかもしれません。

 

長く続けば、気分変調症 と言われるかもしれません。

 

 

気分のムラが激しく、落ち込むと家にこもり、日常生活も難しくなったりします。

 

気分のムラがこのくらい激しくなってくると、仕事を続けるのも難しかったり、

あるいは表面上は仕事を続けていても、本人は ヒーヒー だったりします。

 

知的に高い方ほど、これを外に見せなくする術を学んでいて、

知的防衛がかかり、

ご本人はメンタルにとても辛い状態を、長期にわたり継続しています。

 

それが、隠しているつもりでも、ちょっと褒められたり

安心したりほっとしたりすると、

漏れ出てしまうのです。  ダーー

 

 

 

この方の、もともとの性格 あるいは 気質は

 

とても人の役に立ちたい人だったのでは、と思うのです。

 

優しい人 だと思います。

 

自分のやりたいことより、誰かのためや世間に合わせることを優先した、

親に育てられているかもしれません。

 

大切な人の気持ちを拾い、

自分 というものを うまく作り損ねた

 

と言ってもいいかもしれません。

 

 

人懐っこく、人といるのが好きで、

敏感に周りに反応することが出来、察しが良い子だったと思います。

 

素直にそれを感じることは、

本人にとって 喜び だったのではと思います。

 

 

しかし、周りの大人がそれをうまくくみ取れず、

察したことを否定したり、誤解したりするようなことが続いたり

 

本人の意図とは違うことが起こったり

 

その子どもの気質を、自分の目的を叶える ために大人が

利用したりするようになると

 

 

性格は 障害として 定着していくようになっていきます。

 

 

特徴は、親も悪気があってしているわけではない、ということです。

 

おそらくほぼ無意識です。むしろ 子どものため と思っていると思います。

 

そこが、 の難しいところです。

 

 

そして子どもも、全く悪気なくその環境に適応するようになり、

親子の 持ちつ持たれつ の関係の循環が回るようになります♪

 

 

 

そうしますと 自分を生きる ことは とても難しくなります。

 

 

 

人と自分の間が薄めで、

繊細な能力を持った子どもを

育てるには、

どうしたらよいでしょう?

 

 

 

 

この子の能力

 

 察する

 

ということを、まずは認めてあげることでしょう。

 

 

 

そして、自分の気持ちとは別に、その子が持ったその感覚に 共感 し

 

(共感と メンタライズ の違いは ちょっと違った切り口からですが

 

 

こちらに書いています。良ければご参照ください。)

 

適切な表現を教えてあげることが出来れば、ベストでしょう。

 

 

おそらくこの子は、自分の敏感な能力を、社会の為に使えるようになるでしょう。

 

 

自分の気持ちやその結果出てくる行動を 理解される

安心 から、

 

 

人はいいものだ という概念を学習します。

 

 

 

障害 というレベルのものが 昇華すると

 

この人は、時に自分の利害を超えた、社会的な活動をする人になるかもしれません。

 

 

だって、自分と他人との境目が薄いのが、特徴ですから。

 

 

 

もともとの性格や気質が、

障害となるか、強みとなるかは、

 

大人になってから 育てなおすことが出来ます。

 

 

結局、大人が自分を 育てなおすと

子どもを 育てることに なっていたりします。

 

必要な時は、ご連絡ください。

 

 

 

認めたものが現れる。

 

 これが、発達の原則です。

 

 

 

 もう一度言います。

 

認めたいものが現れる

 

 ではありあせん。

 

 

認めたものが 現れる

 

 です。

 

 

まず、現実を見る必要があります。

 

 

 

きちんとトレーニングを受けていなかったり、知識のないセラピストの方では、

現実を見る と言う方が、弱かったりします。

 

けど逆に、専門家 と言われる人たちには

 

観たものが現れる と言った

 

時と空間を超えるような 直感的な見方が 欠けていたりします。

 

 

そのどちらも必要なので

私は 言語聴覚士と言う国家資格や、大学院を出てトレーニングを受け、臨床心理士を持っていたりします。

 

しかし、科学や人間の理解できることは 本当のことのほんの一部だ

ということも、同じくらい現実です。

 

本来の意味で、自分の感覚で生きられる人を育てたいし

育てなおしたい 人の味方 でいようと思っています。