しかし、どうでもいいけど、
乗り継ぎで5時間も客を待たせるわけね、
DE*TAさんよむかっ


アトランタ空港で私は、本気で時間を持て余した。

ってか、私の便の前にもう一機テネシー行き、
出とるや~ん!!

乗せろ~!
どうせ、テネシーのあの空港に行く飛行機なんて
満席のわけがないでしょー。(笑)



5時間も待つとですね、
フライトインフォメーションのボードにも
情報が出てこないわけですよ。
だから何番に行けばいいのかも分からないし
飛行機がon timeなのかどうかも分からないし、
んもぅ、ひたすら、待つ、マツ、松・・・。



コーヒー飲んで、同じ店を何度も見て回って
地元の小学生の絵が飾ってあるのを
ゆっくり見たりして時間をつぶした。

それから、フォンカードを買って、
テネシーで向かえに来てもらうことになっている
ホストファミリーに電話携帯した。



「今、アトランタ着いたー。
今からまだ5時間待ち・・・。」


おじいちゃんが
「ほぅ、歩いてきた方が早いんじゃないのか。」
と冗談を言う。



おじいちゃんはとっても頭の良い博学家で
真面目だけど、人の言葉にジョークで返すのも大好き。



私が彼らの家にお邪魔してた頃、
一番朝が遅く、
いっときなど、昼2時まで起きてこなかったことを
まだからかってきて、
この電話をした時も、
「君はまだ、寝ぼすけさんなのか?」
と、笑う。


ちょっと夜遅いけど、お迎え宜しくお願いします、
と言って電話を切った。




まだ時間があったので、
そだ、ジャマールのママにも電話しとこう、と
教えてもらった番号にかけた。


「Hello?」


「はろー。」


「yes?」


「ディアボラですー。」


「んまぁ!!!ディアボラ!!!
びっくりしたわ!!!今ドコ?」


「今、アトランタで、
乗り継ぎの飛行機を待ってるところですー」


「まぁ、アトランタ?」


ジャマールママは前にアトランタに住んでいたので
ぐっと親近感沸いた感じ。


ジャマールとのことをかいつまんで話して
もう大丈夫だと思う、と私も言って
ママはこれからジャマールのおにいちゃんと
食事に行くんだって言っていた。


ママがふと言った。

「今、日本のテレビ番組を見ているのよ。
Ninja warriors。知ってる?」


「?。えー、知りません、
なんですか?」


「日本人が水に落ちないように
綱渡りしたり、壁によじ登ったりする番組。
すごく面白いのよ。」


前に、『風雲たけし城!』がアメリカで放映されているのを
見て爆笑したことがあるので、
(東国原知事が、「殿!」なんつって、ビートたけしに
おでこをぴしゃりとセンスで叩かれていた(笑))


「ああ、城のまわりでやるやつのこと・・・?」

と聞いたら

「いいえ、そうじゃないわね。城はないわよ。」


「えー、なんでしょうねー。分かりません。」


「とにかく日本の番組よ。
全部日本語だもの。」

なんて言う会話をした。



その後、テネシーのおばあちゃんが
「Ninja Warriesって番組がとっても面白いのよ。
私たち、お気に入りでいつも見てるの。」

と言って、チャンネルを回してくれたので
これかー、ジャマ・ママが言ってたやつは!!
とひそかに爆笑。




まったりとした時間をつぶした後、
やっとテネシー行きのフライトの時間になり、
小さな小さな国内線に乗り込む私。

ほんと、小さくてガタガタ言ってて
「大丈夫か?」と思ってしまいます。(笑)


ところで、テネシーに行く人なんて、
ほとんど白人ばっかりです。
アジア人、私一人。


つーか、知ってる人いたりして・・・と
何気にキョロキョロしてしまったのは
あの地を知っている人ならわかると思う。(笑)

そんくらい狭い土地ですから。



私の両隣にも、白人のおっちゃんがそれぞれ座ってた。

ってか、テネシーの人は
みんな200%良い人ばかりですから(爆)、
すぐににこっと笑って、世間話をします。


窓際に座っていたおっちゃんも
機内のフリーペーパーについてる「SUDOKU(数独)」
必死でやってたのに、
私が席に着くと、にこっと笑っていい感じだった。



空調がガンガン顔に来たので、エアコンの穴を閉めると
反対側に座っていたおっちゃんが
すかさず「あれ、寒い?」と言って、
さっと自分のエアコンもとめてくれた。



「あっ、だだだ大丈夫です、
自分で毛布貰ってきますからー。」
と恐縮した私は
FAさんに「すみません、毛布一枚下さい。」と言いに行った。



ところがしばらくしても、毛布が運ばれて来なかった。
すると、そのおっちゃん、
自分でビジネスシートまでスっと行って
上の棚から毛布を持ってきてくれて
「彼ら、忘れちゃってるだろうから。」
だって!!


ぎゃーーー!!!
ありがとう!!
なんていい人!!!



私は
「コレコレ!この感覚だよね、
やっぱテネシーはこうじゃなくっちゃ!」
と一人ニコニコして毛布に身を包んだ。


しばらくすると、さっきのSUDOKUのおじさんが
難しいのか、ため息をついて私の方を見た。

だから
「SUDOKUですね、それ。
日本のものなんですよ。」

と話しかけてみた。


おじさん、
「Oh,そうなの?」


「ハイ、そうです。
私、子供の時にやってましたもん。
頭の体操だって、親にやらされてました(笑)」


「へぇ、君が子供の時からあったんだ?!」
今、これ、アメリカで大ブレイクだよ、
俺もハマッちゃって・・・
(←照れくさそう)」


「SUはnumbers、

DOKUは・・・aloneとかindependentとか
そういう意味なんです。」


「なるほどね。」
君、日本からなんだね?」


「ハイ。」

「どうして・・・どうしてテネシーに行くんだい?」


「あそこが私が英語を学んだ場所だからです。
それで、ホストファミリーに会いに。」


「それは良いね。」



なんていう、小さな会話をして
最後は良い週末を!とお互い笑って飛行機を降りた。



そして、久々に足を踏んだ
あの、小さな小さな空港の、
あまりの変化のなさにちょっと驚愕を覚えながら
私はおじいちゃんとおばあちゃんの姿を
人ごみ・・・なんてあるわけなく(笑)、
ガランとした出口のところで、探した・・・。


つづく。




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