薬剤師がドイツの薬局で処方箋なしで購入可能な市販薬を簡単に紹介します。 飲み方や服用上の注意点、値段など参考にしてください。あくまでも情報の一部抜粋ですので、服用前にご自身でしっかり添付文書(薬に同封されている説明書)をご確認の上、自己責任の服用をお願いいたします!
出典:APOTHEKE.DEより
商品名
Hustenstiller-ratiopharm® Dextromethorpha
商品の特徴
本薬は咳止めに使用される(鎮咳薬)
有効成分
デキストロメトルファン 30mg
効能効果
咳
用法用量
医師から特別な指示がない限り下記の通りに服用すること(12歳以上)
1回1カプセル(デキストロメトルファン30㎎相当)を6時間ごとに服用
1日最大4カプセルまで(デキストロメトルファン120㎎相当)
コップ1杯の水で服用する
最終服用を夜にすると就寝中も効果が持続する
禁忌
下記の既往症がある場合には使用しないこと
- 配合成分に対する過敏症
- 気管支喘息
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺炎
- 呼吸抑制、呼吸障害
- 授乳中
副作用
- 神経症状:疲労感、めまい、眠気、幻覚、依存症状
- 消火器症状:吐き気、腹部の不快感、嘔吐
- 皮膚症状:アレルギー症状
過敏症の症状が現れた場合には服用を中止し、医師に相談すること
副作用と思われる症状が悪化する場合には医師や薬剤師に相談すること
服用上の注意
医師の指示なしに3~5日以上服用しないこと
医師からの処方があった場合でも2~3週間以上継続して服用しないこと
服用を忘れた場合には次回から通常通り服用すること
運転や機械操作の際に本薬による注意力欠損が起こる可能性がある。その作用は他の医薬品やアルコールとの併用で増大する
過剰服用した場合には下記の症状が現れることがある。状況によっては治療が必要な場合(拮抗薬ナロキソンの服用)があるため医師にすぐ知らせること
- めまい
- 呼吸抑制
- 幻覚や意識障害などの精神障害
- 血圧低下
- 頻脈
- 筋硬直
- 運動障害
下記の患者は使用に注意が必要である
- 肝機能障害
- MAO阻害薬などの精神安定剤を服用している
- 痰を伴う咳
- 慢性的な咳(気管支喘息の兆候であり、その治療に本薬は適さない、特に子供で注意)
- 本薬は依存性があるため薬物依存の傾向がある患者においては使用前に報告が必要であり、使用に際しても厳しい管理が必要である
- 12歳以下へは有効成分が過剰であるため適さない
相互作用
- 併用薬がある場合には処方の有無に関わらず医師や薬剤師に報告すること
- 精神安定剤、特に抗うつ薬であるMAO阻害薬やSSRI(フルオキセチン、パロキセチンなど)との併用は中枢神経に作用しセロトニン症候群とよばれる精神興奮や高熱、呼吸障害、循環器障害などを起こす可能性がある
- 中枢神経抑制薬を併用すると効果が増強されることがある
- 去痰薬と併用した場合に咳反射の制限による危険な分泌物(痰)の蓄積が起こる可能がある
- CYP2D6阻害薬(アミオダロン、キニジン、フルオキセチン、ハロペリドール、パロキセチン、プロパフェノン、チオリダジン、シメチジン、リトナビル)と併用することでデキストロメトルファンの作用が増強し、過剰投与時の症状が現れる可能性がある
妊娠、授乳中
妊娠中のデキストロメトルファンにおける催奇形性などの影響は人間での明確な臨床研究が行われていないため使用にはリスクが伴う
デキストロメトルファンの母乳移行性についても明確な研究結果はないが、乳児への呼吸抑制作用は無視できないため使用を禁止する
日本の類似薬
下記の風邪薬にデキストロメトルファンが咳止めとして配合されている
- 新コンタックせき止めダブル持続性
- エスタック総合感冒
- エスエスブロン液L
参考価格
€6(10錠入)