手術から1週間が経ち、


出血も痛みもだいぶ落ち着いてきました。


まだ貧血ですが、


美味しいものや温かいものを


ちゃんと身体が喜んで受け入れてくれるので、


焦らずに過ごせています。




手術前の処置をして


ベッドで横になっている時、


隣の分娩室から


赤ちゃんの産声が聞こえました。


それに心底癒されて。。。


「あなたの声も聞きたかったよ?


抱っこしたかったよ?」


そうお腹の赤ちゃんに話しかけながらも、


不思議と癒されて。



もっともっとしんどい感情が


湧き上がってくるだろうと思っていたから


驚きました。



「あの時、涙が出なくなるまで

 

泣く時間と場所を与えてくれたからだな」


とぼんやり思いました。



胎児の心拍が無く、


成長も止まったままだとわかった時、


担当の先生は


本当に丁寧に丁寧に


言葉を選んで寄り添ってくれました。



産科なんて、


素人でも分かる程に


医師も助産師も看護師も


めちゃくちゃ忙しいのに。


私の後にもまだまだ患者さんがいるのに。


いわゆる「よくあること」なのに。


それでも、サクサクと「処理」したりせずに、


本当に丁寧に時間をとってくれました。




思いやりと熱意があった。




どんなに多忙でも、


日常茶飯事な出来事でも、


麻痺していないその心に


救われていたんだと思います。




だから思いっきり泣くことができた。


何度も取り乱す自分を許すことができた。


そうやって、


ちゃんと全てが今に繋がって動けているのは、


あの時に安全な空間を与えてもらえたから。




命の尊厳を守ろうとする情熱と熱意、その姿勢。




あの子が何よりも


私に見せたかったものなんだろうなと


思っています。





「本気で生きてね。本気で愛してね。」




そう何度も伝えてくれました。


命をかけて言われたんだから、


そうするほかありません




きっとこの世に産まれてくるときに、


私も私に同じことを言ったはずだから。