大雄山駅 (金太郎 像) 

本日は『大雄山 最乗寺』にお邪魔しております


慧春尼堂

慧春尼 (えしゅんに) は最乗寺を開いた了庵慧明の妹で、絶世の美女だったと言われています

彼女は俗世に倦み、30歳を過ぎた頃に兄である了庵に得度を求めたそうです

しかし、兄は妹の得度を許しませんでした

一度は引き下がったかに見えた彼女は、火鉢の鉄箸を焼いて自らの顔に押し当て、再び了庵の前に出て得度を求めたのです

妹の覚悟に、了庵は得度を許したのです

厳しい修行を乗り越えて印可を得た慧春尼は、その禅機を示す言行で知られたそうです



慧春尼は、お悟りを開かれ人々に法を説いたのですが、応永9年 人々のしあわせを願い我が身を法灯と化して入定されました

現在そのお堂の中央に慧春尼の石像が安置され、周りには願いを込めてあげられた紅白のたすきが沢山あります



御真殿 (妙覚宝殿) 


当山守護 妙覚道了大薩埵をご本尊に大天狗と小天狗が両脇侍として祀られています

朝晩の祈祷から日中の特別祈祷などが行われています




結界門 御供橋

結界門より先は、道了大薩埵の浄域とされています

その手前には橋があります

中央が御供橋、両脇に圓通橋が並行しています

御供橋は白装束を身にまとった修行僧が道了さまへのお供えをする時に使用する為の橋で、普段は通行する事が出来ないようになっています


この橋は『かながわ橋 100選』の一つに数えられています


金剛水堂

最乗寺開創の時、道了さまが自ら井戸を掘り、土中から鉄印を得たが、これが重宝の御金印 (おかのいん) です

その跡から霊泉『金剛水』が湧出し、以来600年、この霊泉を飲むものの諸病を癒していると伝えられています




本 堂

昭和29年再建

間口15間、奥行き12間

昭和を代表する仏教建築家、伊藤忠太氏の設計です

御本尊は釈迦牟尼仏、脇侍に文殊・普賢両菩薩を祀り、日夜国土安穏が祈念され、朝晩の勤行や当山山主が修行僧に対しての説法の場になっています





書 院 (真如台) 


御朱印


了庵慧明禅師の弟子だった道了尊は、師匠の了庵慧明禅師が最乗寺を建立する事を聞いて、近江の三井寺から天狗の姿になって飛んで来て神通力を使って谷を埋めたり岩を持ち上げて砕いたりして寺の建設を手伝いました

了庵慧明禅師が75歳で他界すると、寺を永久に護る為に天狗の姿に化身して山中深くに飛び去ったと言われています

以来、寺の守護神として祀られています




御朱印



あじ屋でん助 小田原店

本日のご奉納は、あじ定食です

注文を受けてから水槽で泳ぐ鯵を捌いてくれるので、臭みもなく絶品ですょ!



つづく・・・