今回は、戸隠からです♪

戸隠中社

実は雪深い戸隠では、雪の中で日本酒と蕎麦の実の熟成をしています



温度が変わりにくい密閉された雪の中で、日本酒はよりまろやかに蕎麦の実も甘みが増すということで、戸隠中社の境内で約3か月間熟成されます



いつもは蕎麦が目的なのですが、今回は『雪中酒』を購入する為に来ました♪

通販も一切やっていません!
戸隠の酒屋さんでしか購入できない逸品です

雪がくし蕎麦

すぐ完売してしまうのですが、興味のある方は訪れて見てはいかがでしょうか♡






では、お仕事です♪
鬼無里にお邪魔しました

こちらには『鬼女 紅葉』の伝説が残っています
交通手段がないのでタクシーを予約して、伝説の地を巡って行きます

鬼の塚


遠い平安の昔、都にたいそう美しい紅葉 (もみじ) と言う姫がおりました
やがて源 経基 (つねもと) の寵愛を受けるようになりました

源 経基は、平安時代中期の皇族にして武将でした

経基流清和源氏の初代なのだそうです


紅葉は、経基の奥方から妬まれ身に覚えのない罪で都から追放されてしまいます

悲しみにくれる紅葉は、その時、経基の子を宿していました


信濃の国 戸隠山の更に奥の山里に辿り着いた紅葉は里の者たちに親切にされました

紅葉はお礼に都の文化や読み書き、医術などを教え静かに暮らしました


山里の暮らしになれた頃、紅葉は立派な男子を産みます



歳月が流れ・・・
息子 経若丸が成長すると、この子には都で立派な武将になってほしいと紅葉は願うようになりました

その頃、近くの荒倉山に住む盗賊たちが経若丸を源氏の頭領にして出世しようと企みます
紅葉も都に帰る為に協力し仲間になりました
しかし、その事が帝の耳に届き、将軍である平 維茂 (これもち) に討伐を命じます

戦が始まり、盗賊たちは次々に倒されていきました
まだ若い経若丸も矢で射られ亡くなります

鬼女 紅葉の墓 (左) 

我が子を失い怒り狂った紅葉は、鬼の形相となり維茂に挑みましたが力及ばず、その一生を終えました

紅 葉      32歳

荒倉山が深紅に色ずく秋の日の事でした

現在、紅葉が持っていた地蔵尊を里の者が守り、儚い物語を伝えています


鬼の塚には『紅葉の首』が埋葬されていると伝えられています




紅葉稲荷社


山の神

紅葉が荒倉山にこもる時に自ら祀り祈願した場所で、後ろの巨岩が御神体です

この辺りは、紅葉と維茂将軍が激戦を繰り広げた場所です





荒倉山には、紅葉が隠れ住んだ岩屋があります










紅葉が隠れ住んだ岩穴

入口は狭いですが中は広く湧き水もあったようです


『紅葉狩り』と言う言葉の語源は、

紅葉が維茂将軍に討ち取られた事からきていると言います


現代では、深紅に色付いた紅葉を愛でる行為を指しますが、その奥には紅葉と言う姫の儚い物語が隠されていました





大望峠 展望台

運転手さんが特別に寄ってくれました
車で戸隠まで来たなら、大望峠に立ち寄る事をお薦めします
雄大な景色が堪能できますよ♪


戸隠連峰

一夜山 (中央右寄りの山) 

戸隠や鬼無里には、鬼神たちが住んでいました
都からの討伐軍を退ける為に、鬼神が一夜のうちに山を造ったのだと言われています






松巌寺

鬼女 紅葉の菩提所だった地蔵院が始まりとされています
松巌寺は、1626年 (寛永3年) 建立と言われています

鬼女紅葉 家臣の墓

鬼女 紅葉






内裏屋敷跡


京より追放された紅葉の為に、里の者たちは屋敷を建ててくれました
この屋敷で紅葉は、里の者たちに様々な知識と技術を教えました
里の者たちは紅葉の事を『お内裏さま』と呼び敬われたと言います


紅葉亡き跡、里の者たちは供養塔を建て戒名を刻みました

『釜岩紅葉大禅定尼』


今もなお紅葉を偲び、供養を続けています







加茂神社

本 殿

ねずこの木

本殿の後ろには、天然記念物『加茂神社のねずこ』があります
樹齢は約400年ほどだと言われています




そば処 鬼無里

鬼無里に来た時には、必ず立ち寄る十割そばの店です
その他に、おやきの名店『いろは堂』の本店も隣接しています
直売所もあり、農産物から日用品まで揃います
お薦めは『ソノマノ』さんのパンです
地の物を使って提供されるカフェメニューを楽しみにしているファンが多いです
そんなソノマノさんのパンが直売所で購入できるのは嬉しいですね♪



ホワイトタイム


直売所の向かい側には
『出川哲朗の充電させてもらいませんか』
で、出川哲朗さんが立ち寄ったお店がありますょ♪