今日はヴァイオリンの先生のところまでいき、レッスンというより犬の話をし、その帰りに友人に赤ちゃんが無事に生まれたんだよ、というメールを受け取りました。


さらっと一文に納めてしまったけど、どれも印象深い出来事でした。
そんな日に、電車に乗っている間に読んでいた本がありました。


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※ダライ・ラマ14世・著 『ゆるす言葉』
 http://www.eastpress.co.jp/dalailama/


この本は写真が綺麗だったので、ずいぶん前に買って写真だけ眺めていました。
文章をしっかり読んだのは今日が初めて。

本の最後に2008年の日本でのダライラマの記者会見が軽く載っていて、「中国に対して独立は求めていない」と言っているのを読んで、驚きました。求めているのは、自治なんですね。
こんな基本的なことを知らなくて、恥ずかしかった。


チベットの詳しい経緯は他に譲りますが、なんで中国はチベット人のこんなささやかな望みを認めてあげないのか心が痛みます。
そして、そんなチベット人を優しく導いているダライ・ラマ14世はやっぱり素敵な人です。


私がこの本を手にしたのは理由があったんですけど、自分の個人的な問題なんて本当にどうでもよくなるような、言葉の深みと綺麗すぎるチベットの風景と素朴な生活をみて溜息。


ただ、私の抱えてる問題は放りなげる訳にもいかなくて。
今まで放りなげてきたんですが、伝えるべき人に伝えなくてはね。
私にとっては頑固な中国政府に訴えかけるようなものと同じくらい重いんですが、まずはがんばろう。
(あ、問題というのはここでは一度も書いたことのない、ブログで伝えることじゃないですので。誤解しないで下さいね)


ダライラマいわく、

ゆるしの気持ちを身につければ、その記憶にまつわる負の感情だけを
心から手放すことができるのです。
ゆるしとは「相手を無罪放免にする手段」ではなく、「自分を自由にする手段」です


・・・とのことです。
深いでしょう?
そして、「人が思いやりの気持ちを身につけるのは一生かかると言っても過言ではない」そうですよ。



変なこと書いてますが、割と普通に生活していますのでご心配はなさりませんように。
ただ、ちょっとした意思表明をこっそりと、でも、しっかりとしてみたかったので書いてみました。


そして、『ゆるす言葉』は本当にいい本なので、ぜひぜひ、ご覧くださいませ。
写真だけでもかなり好きです。


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※本の中の一ページです。この写真はピンぼけがひどいですが、ものすごく綺麗な砂曼荼羅です。
 こんなに綺麗に完成させても、説法が終われば壊して、砂を川に流すのだそうです。