生き物はみんな食物連鎖の一部。
生きてくことは食べること、命をもらい与えること。
かわいい牛も馬も羊も鳥も、人は別の場面では殺して食べて命をつないでる。
それは自然で、正しいのに、とても辛くなることがある。
菅原たくやさんが描かれた絵本の「いわしくん」は有名だけど、
「木のきもちカタツムリのきもち」というのもあって、
「どうしたわけが そのとし、もりの木や草はすべてかれ、その木いっぽんだけがのこった。もりのいきものたちは たべるものにこまった。」
という、いい時ばかりでない自然の厳しい状況からお話がはじまる。
強いものが勝つ、弱肉強食は自然なこと。
だけど、勝ち残ってもひとりでは生きていけない。
🍊与える気持ちとか、誰かのためにとかも、自然の中で必要な気持ちなのかもしれない。
🐌謙虚に地味に生きてる弱い命も、食物連鎖の一部で、
自然の中では同じように必要な命で、
力強い再生をもたらす役割があって。
生きている限り、すべての命に同じように、生きる意味があるんだなあと。
だからといって、かわいい動物を食べることへの辛さは、どう解決したらいいかはわからないけれど。
かわいい絵に短い文がついてる絵本なので、読む人それぞれに違う感想があるのだと思うけど。
大人も楽しい菅原たくやさんの絵本です
。