
海、か。
僕は再び歩きはじめる。 海のことはもう忘れよう。 そんなものはとっくの昔に消えてしまったのだ。
The beach, hmm……
I began walking again. Forget the beach. All that's ages past.
“A WILD SHEEP CHASE” by Haruki Murakami
Part Two July, eight years later
☆ 2 ☆ Sixteen steps
私が最後に行った海は南房総「千倉」の海でした。
あれから何年が過ぎたのかよく思い出せないのだけれど。。。
それまでは、夏には必ず海に行っていたのでした。
だいたいは伊豆の海で、じゅ~~うぶん「大人」になってからは泳ぐことよりもビーチパラソルの中でサマーベットに横たわる事を目的としていました。
目を閉じて波の音を聞きながらお昼寝をするのが何よりも好き。
誰かさんと手をつなぎながらこれが出来たら。。。
想像してみてください。
きっと幸せとはこういうことなのだと思います。
なぜ、夏も完全に過ぎてしまった今頃このような事を書いているのかというと、
村上春樹さんが「日刊アルバイトニュース」に連載したコラムを集成した『村上朝日堂』の「千倉について」を読んで思い出したからです。
千倉は思い出深い海で、5つ年上の兄が運転免許をとりたての頃、中学生の私を連れて行ってくれたのがここでした。
湘南や伊豆の白浜のような華やかさは無いのですが、春樹さん曰く「リアリティがある」「海だなあという思いが心の底からフツフツと湧きあがってくる」海なのです。
私にとっては、親から離れて初めて行った海らしい海で、最後に行った海です。
「海のことはもう忘れよう。 そんなものはとっくの昔に消えてしまったのだ。」と自分に言い聞かせて今年の夏も過ぎましたが、また行ってみたい海なのです。