話したいことがあります

と珍しく敬語で息子が呼びかけてきました。

スカイプ今できますか?

大切なことはやはり 口頭で直接と思うのでしょうね。

先日来 まともに土俵に上がろうとしなかった彼が
とうとう自分から何かを告げようという気になったようでした。

どんな場合でも息子と話せるのは嬉しいです。

でも前回の失敗から息子と直接話すことにちょっとした苦手意識があった私。

休日で家にいた夫に傍にいて一緒に息子の話を聴いてもらうことにしました。

スカイプは音声のみにしているので息子は夫に気づきません。

本当は息子に お父さんも一緒に聴くよ といえば良いのかもしれませんが
今 そのことにこだわって大切な話が中断されてしまう危惧の方が
常識的な対応に勝りました。

今本当に息子も大切な時期に来ているのです。


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スカイプ上で 物凄い直球勝負で自分の想いを素直にぶつけてくる息子。

正直、面喰いました。
こんなことは留学を決めた時以来でした。

そして思いがけない息子の選択肢の示唆に
私はほぼ条件反射的に 反対していました。

だめだよ。

ありえない。
 

どうしてそんな?


と。

それを横で聴いていた夫がそっとメモを渡してきました。
そこにはこんな言葉が書いてありました。

もっと褒めて!
感激して!

否定的な言葉ばかりじゃだめだよ。

それを見るまで私はそんなことも思いもしませんでした。

でも確かに夫の言うとおり
息子なりに一生懸命自分の人生のこれからを考えて
真剣に親に訴えている というその姿を
先ずは嬉しく思い それを称えるべきだったのです。

夫のメモで少し冷静になりました。

その後も約1時間にわたる息子との会話の中で
夫のアドバイスを書いたメモがこっそり何度も手渡され
それに励まされながら
私一人ではとうていこんなふうにはで話せなかっただろう 
というところまで息子と建設的な会話ができました。

解決したというより
始まりを告げる会話でした。

これからが勝負です。

でも 夫が差し出してくれたメモを見てあとでつくづく思いました。

息子が自分でやりたいことを見つけてきただなんて 本当に素晴らしいこと。

親は出来る限りのところでそれを手助けてしてやるだけ なのだなぁ 
と。

あんな度胆をぬくようなことを言われて
(そう そんなことを本当に息子は言っていたのです^^;)
つい私の方も驚きと困惑で我を忘れてしまいそうになっていたけれど
このメモのおかげで助かりました。
動揺せずに適切な対応ができる夫の存在が改めてありがたかったです。

息子が夫とまともに話ができない理由も母として何となくわかります。

息子はまだ夫には全くかなわない ということが
きっと心の中でわかっているのでしょうね。

彼はそれを越えたくてしょうがないのに。

父親のこと 息子にとってどうでもいい存在ではなくて
物凄く意識しての結果なのだと思います。

夫の方が そんな息子の態度にめげたり いらだつこともなく
まったく動じず父親としての大きな愛で息子のことを見守ってくれているので
私も安心して二人の関係で悲観的になることもないのですが、、、、、

でも きっと息子はそれすら いやなのでしょうね。

家族という最少の単位でさえ なかなかままならないものです。

でもいつか将来こうして横で父が自分のことを支えてくれていたということを
気付くといいな と思っています。
きっといつかそんな日があるでしょう。


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さて 本題以外にも最近 
息子の派手な格好がさすがに目に余り
というか それ自体は良いのですが
それに伴うリスクも無視できないように思って
はじめて そのファッションいかがなものか 的なことを
息子に伝えたのですが
その反論として息子が私に返してきた答は以下のようなものでした。

真面目そうで なよなよしていると 
どこに行ってもすぐいじめの対象になる。
派手な格好して日に焼けて筋肉ついてると
外見でこいつ面白そうとか思われて
人が寄ってくるんだよ。


とのことでした。
彼なりに十分わかってやっているのなら
まあ あとは自由にすればいいか と思いました。
ただやはりあまりに度を越した格好はかえって誤解を招くし
本当のワルに見込まれても
息子は太刀打ちできないで怖い思いをするかもしれない
ということはだめ押しで言い添えましたが。

そしたら息子ったら

ところでお母さん
最近40代の女性が若ぶった格好をして
痛いファッションということでネット上で槍玉にあがったりしているけど
そうならないようにせいぜい気を付けてよ。


と最後にやんわり反撃してきました(苦笑)

思いがけないことを言われてつい反論しそびれてしまったので
ここでこっそりつぶやきます。

ご心配なく
私は息子が言うようなミニスカートとか一枚も持っていないし
今後一生履く予定もありませんので。(笑)


これからしばらく胃がキリキリと痛くなるような日々が続きそうです。

これも親ならではの醍醐味 望むところと肚を括って引き受けねば
と改めて襟を正す思いでいます。