先生から注目されたくない | 場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜

場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜

場面緘黙症(Selective Mutism)を持つ年中(4歳)の男の子の記録です。アメリカの幼稚園に通っています。緘黙症について完全に無知だった私。場面緘黙症の兆候、診断、その後を綴っていきます。音楽と楽器が大好きな男の子です

先日、次男のお気に入りのTシャツ(おさるのジョージ)を園に着て行きました家

このTシャツ、衣替えなどで家の中を掃除していた時に見つけた長男が幼い時に来ていたTシャツ。

あ~あった!ちょうど次男が今着られるサイズ!

それを次男に見せたら、大好きなジョージなもので大興奮でした。

園のお友達にきっと密かに見てもらいたかったのでしょう。気分を上げながらその日に登園した次男でしたアップ

その日、自宅に戻った後、


「そういえば、ジョージのTシャツ、みんな好きって言ってた?ニコニコ


と聞けば、


「Ms. Cindy(仮名です。先生のお名前です。)がぼくのTシャツ好きって いってた」


と。


「だから もう これ がっこーに きていきたくない」


と、次男。


先生も、あの手この手で次男におしゃべりする機会をそれとなく伺ってくださっているのですよね・・・

そういう子供達を無視する先生たちと違い、本当に心から感謝するばかりなのですが、次男はそれがとてもプレッシャーに思えたのでしょう。

きっと、先生が次男のTシャツが好き、と伝えたと同時に何かしらの発言を先生は期待して発言したというのを次男はわかっていたのでしょう。

次の日も同じことが起こりました。


「Ms.Cindyが ぼくの じゃけっとのいろ すきっていってた」


これまた、家の中を大掃除して見つけた長男のお古の上着。

次男が好きな色の赤だったので、次男はとても喜んで着て行ったのです。

先生はまた次男とコミュニケーションをとるために次男のジャケットの色を褒めてくれたのでしょう。

でもまた次男はプレッシャーに思ったようで、もうこの上着を園に着ていかない、と。

先生には本当に申し訳ないです。

ちなみに、当然まだ先生とは一言もお話をしません。

アイコンタクトという目を合わせることもしません。

ですから無視のような態度です。

それは、人としては誰も好みませんよね・・・

家庭でのしつけが悪いとお思いの先生や保護者の方もいらっしゃるでしょう。

でも、次男は場面緘黙症という症状があるため、やはりそれは親がコントロールできるものでもなく・・・

色々悩み出せばきりがありませんが、今のところは園に楽しく通っていますので、現状維持という形で日々が過ぎています。

もうすぐ懇談がありますので、その時に色々と込み入ってお話させていただく予定です。

そういえば、先日の夜、次男が突然こうつぶやきました。



「ぼく おおきくなって おとなになったら せんせーとおはなしするから」



と。

でも今は絶対にできない、と。