--------------------
2023年10月 肝臓へ転移ありの大腸がんステージⅣと診断。
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始。
(現在15サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ(人工肛門)設置。
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始。
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院。
今のところとても元気に、ほぼ以前通りの日常を送っています。
--------------------
12サイクル目のキモセラピー開始日である7月24日、肝臓の値が高すぎるとのことで31日に延期に。しかしまた同じ理由で8月5日に延期になった。
AST(GOT):基準値13〜30のところ、6月24日が66、7月3日が62、だったのに、7月24日が117、7月31日が116、と大幅に上がっていた。
理由としては現在の抗がん剤が効かなくなっている、もしくは抗がん剤自体の影響、とのこと。
ということは、このまま下がらなかったらどうなるのだろうと、さすがにポジティブな思考を保てなくなってきた。帰りの電車の中でも涙を止めるのに必死だった。病院のロビーやお風呂や寝室など、一人で居る時も、気づいたら涙が滲んできたりした。
しかし8月5日、数値が無事82に下がり、更に3日前に撮っていたCTスキャンの結果、肝臓の状態は悪くなっていない(むしろ小さくなっているように見えなくもないものもある)とのことで、無事GOサインが出た!
もう嬉しくて仕方ない。キモセラピーが計画通り進められるということだけで、こんなに幸せな気分になれるなんて。
その日は、あれもできそうこれもできそう、といろんなプランが湧いてきた。帰りの電車の中でも一人笑いを止めるのに必死だった。
街の景色も輝いて見え、夫も息子もイケメンに見え、キモセラピー直後にも関わらず腕の痛みもほぼ感じず、食欲もあった。単純だ。
余談①
今までキモセラピーの前日は特に、バランスの良い食事をしたり、レバーを食べたり、タンパク質を摂るようにしたり、お酒を飲まなかったり、早く寝たりして、血液検査をパスするよう万全の体制で挑んでいた。担当医には私にできることは何もないと言われているが、延期が決まってからは更に、祈るような気持ちで大人しく健康的に過ごしていた。
しかし8月5日が近づくにつれその生活に疲れてきて、この先ずっとこんな過ごし方をしていても全然幸せじゃない!と考えるように。
前日の8月4日は夫と近所のレストランで外食をし、ピザ、ステーキ、ワインを大いに楽しんだ。
もしかしてそれが体にも良かったのか?(そんなわけないか。)
余談②
私は自分の努力の及ばないところでとても恵まれていると思うことがよくある。親姉妹、友人たちを始めとする人間関係、子どもたち、いろいろな環境、すべて私が努力の末に勝ち取ったという類のものではない。たまたま出会えて結婚できたという意味で言ったら、夫も。
病気もそうなのかもしれない。本気で、私は治ると信じてみたら良いのかもしれない。病気を治すために、私に出来ることはなにもないと先生方が言うのなら、私のこの運の良さを試してみる価値はある。私は長生きするのかもしれない。
と、この頃の日記に書いてある。自分の日記に元気づけられた。
♫ おまけの写真コーナー ♫
アメリカの中華街にて。壁に干支の動物の絵が描かれていたのだが、その中に豚が。中国では「亥(猪)」は豚なのだそう。
(日本での写真は載せづらいのが多いので、アメリカの写真で失礼します。)