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2023年10月 肝転移ありの大腸がんステージⅣと診断
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始
(現在17サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ設置
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院
2024年9月 頭蓋骨転移発覚
2024年10月 放射線治療終了
2024年12月 XELOX療法からIRIS療法へ変更
 
体調の波はあるけど、 今のところだいたいとても元気に、
ほぼ以前通りの日常を送っています。
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明けましておめでとうございます。
次男も帰省し、家族4人元気に楽しく新年を迎えられたこと、改めて有り難く思ったお正月でした。
いつもご覧くださっている皆様、拙いブログですが今年も宜しくお願いいたします。


16回目のキモセラピー。無事血液検査をパス。肝臓の値は概ね良くなっていた!
しかし腫瘍マーカーの値が急に高くなっていて、12月6日に予定しているCTスキャンの結果によっては抗がん剤を変える必要があると言われる。

IRIS療法(イリノテカン+S-1)とFOLFIRI療法(イリノテカン+レボホリナート+フルオロウラシル)の2つを提案されるが、いずれにしても副作用として確実に脱毛が起きるとのこと。

今日のキモセラピーをキャンセルしてCTを撮り、結果次第でなるべく早く次の抗がん剤治療を始めてもいいがどうするか、と聞かれたが、脱毛に対する心の準備ができていなかったのでかなり焦り、迷った。

しかし結局、その日は既に昼食を食べてしまっていたのでCTは撮れず、予定通りXELOX療法のキモセラピーを受けることに。

先生はCTの結果次第と仰っていたが、治療法を変えるのはある程度決定事項のような感じだった。なんとか涙を抑えつつ、母に弱音LINE。即座に優しい、ポジティブな返事が来る。
 

歳を取ってボリュームは減ったけど50代になっても白髪染めの必要もなかったストレートヘアは、自分のパーツの中でも好きな部分だった。私の治療は終わらないと言われているので、治療法を変えて一度脱毛してしまったら、もう一生再会できないだろう。

キモセラピーのブースに入ってカーテンが閉められてから、静かにちょっと泣き、静かに鼻をかんだ。

しかし一度泣くと、どんどんスッキリしてくる。髪の毛がなんだ、手足を失ってもへこたれずに笑顔で生きている人はゴマンと居る。髪なんて、失ったってウィッグを付ければ済む話。素敵なウィッグ見つけてやろう。


泣くことにはストレス解消の効果があるという。誰に迷惑をかけるわけでもないなら、泣きたいときは泣くべきだと、改めて思った。




 

 

12月6日にCTを撮りに病院へ行き、12日に先生とのミーティング。髪の毛が抜けることに関してはもう覚悟が決まったので、薬を変えるのは構わない。ただ、状態が悪くなっているのは嫌だ。検査の結果を聞く時はいつもちょっと緊張するが、夫も同席してくれた。


この日はJ先生が臨時でお休みで、代わりの先生だった。CTの結果、肝臓のがんのうち一部が大きくなっているので、やはり薬を変えましょう、ということになった。

IRIS療法とFOLFIRI療法のどちらにするかに関しては、FOLFIRI療法だとCVポートを入れなければならず(入院手術の必要あり)、それが必要なら構わないと思っていたが、どちらの治療法を選んでも効果は変わらないとのことだったのでIRIS療法にすることにした。

ただ、他のがんはあまり大きさが変わっておらず、転移も見られないとのこと。それを明記(「局所に再発を指摘できません。」「肺転移を指摘できません。」など)したCT画像付きの資料をもらって、とても安心した。ここ2週間ほど背中に痛みがあり、肺や骨への転移だったら、、と心配していたのだ。


抗がん剤治療をしている間は転移の心配はあまりないとJ先生が仰っていたが、現に頭蓋骨に転移してしまったのだから、やはり全てに疑心暗鬼になる。

IRIS療法での治療開始は12月19日。その後2〜3週間で脱毛が始まるという。(3週間経った現在、まだ始まっていないが。)
早速、乳がんサバイバーの友人に、ウィッグを作ってもらったお店を紹介してもらう。ウィッグを付けた彼女に一度会ったことがあるのだが、あまりに自然でとっても素敵だったのだ。


余談
一昨年アメリカでがん宣告を受けた時、抗がん剤治療をしたら髪の毛は抜けるだろうと思っていたので、ウィッグを作ってくれるお店をネットで探したのだが、サンプルとして出ているウィッグの中に東アジア人向けのものが全く見つからず愕然とした。

黒色も少なく、ストレートも少なく、どれもこれも金髪か栗色などのフワフワかクルクルかブワンブワンという感じの、しかも質も悪そうなものが多く、これを私が付けたら完全にコントだよ…、というものばかり。


実際に抜け始めてしまったらメンバーにどこでウィッグを買ったか聞いてみようと、アメリカ在住の日本人がん患者のグループに入ったが、結果的に脱毛は無かったので助かった。


♫  おまけの写真コーナー  ♫

近くの神社へ初詣。そこで引いたおみくじ(と、夫の手)。

末吉だったが、今の私にぴったりの優しい言葉が並んでいた。
「今までの苦しみ煩いもいつか消え心楽しいときが遠からず来ます 唯御助けを祈って心平らかに授けられた自己の職務を熱心につくしなさい」
「病気 心を穏やかにすれば治る」

今年も大いに笑って楽しく幸せに過ごそう♬♬