国試まで1ヵ月きった。
恐ろしいやら悲しいやら。
この前学校帰り電車に乗ったときの事。
車内はものすごい混みようだった。
浅草駅に着いたとき
お洒落なハットとパリっとしたロングコートのジェントルマン風のおじさまが乗り込んできた。
ジェントルマンは結構酔っ払ってる様子で
きっと神谷バーの電気ブランをひっかけてきたんだろうなと思った。
ジェントルマンは私の前に立ったとたん
私の隣にいた
本を読んでたガッシリ系中高大は運動部所属してました今も暇があればたまに体動かします風のサラリーマンの肩に思いっきりもたれ掛かってしまった。
そのガッシリ系(省略)サラリーマンがすごく迷惑そうな顔をしていたので、
私は彼がいつキレてしまうんじゃないかとハラハラしていた。
ジェントルマン!
お願いしっかり!
そんな事を思っていたら、
「おい!もたれ掛かるなばかやろー!」
うわわわわわわ。
キレてもたー。
ジェ、ジェントルマン…?
何故かジェントルマンがキレた。
(格好だけは)ジェントルマンはどうやら、後から入ってきたまた別の、今は下っ端ですが出世します風サラリーマンにぶつかられてキレてしまった様子。
そのキレられた下っ端(省略)サラリーマンも突然キレられたので訳が分からず
「え?あ?」
を連呼。
(格好だけは)ジェントルマンはまた
「寄りかかんなバカヤ…」
「あんたもだよ!!!!」
うーわわわわわわわわわわわわわわわわわわ。
とうとうガッシリ系サラリーマンが
キレた。
車内は物凄い緊張感で息もできないほどの静けさに包まれ、
(恐らく)全員内心
どうすんの?どうなんの?ヤバいよヤバいよ。
そこで(格好だけは)ジェントルマン一言。
「うむ!!確かにそうだ!!!」
車内(恐らく)全員
え…
えーーーーーーー!
その後すぐ
(格好だけじゃなく中身も)ジェントルマンは、目的地なのか気まずさでかわかりませんが
次の駅でチョイチョイと降りていった。
恐らく前者。
その後も突然の衝撃的な出来事の影響で
車内の何とも言えない気まずい空気は2駅分ほど続きましたが。
むしろ潔いとはあのジェントルマンの事かな。
模試の解答集の表紙のイヌが普通すぎるからって落書きしてる暇なんてないに決まってるのに!
だめだだめだー!
私もむしろ潔よく認めちゃおうか。勉強やりたくないからしませんって。
う歯をうばって読んでた事にさっき気づい。