小学生の時

転校初日の前日で

明日学校へ持っていくものを用意していたら、

新品の靴と上履の前の方に大きく



「きむらゆうき」


と書かれていた。

母に

「なんでこんな大きな字で名前書くの!もう学校行かない!」

と泣きながら怒り狂った記憶がある。




なんでこんなことを突然思い出したかというと、


わたしのUSBに気が付いたら



「おねえ」




と書かれていた。


もう一つ同じ



USBがあるのだけど、そちらには



「マー」





わかります。

言いたいことはもう山ほど。






今は訳あって2つとも私が使っていて、

いつも細心の注意を払って、誰にも見られないようにしているのだが、


今日油断していたら、とうとう見られてしまった。


友人A「え、なんかおねえって書いてあるんだけどー」


しかも、甲乙つけがたいが強いて言うなら、見られたくない方を。

友人B「こっちマーだよ。」

そして甲乙つける必要もなくもう片方も。


慌てふためくわたしの

とっさに口から出てきた言葉は


「あー、それ妹の!」




友人A「え、妹名前おねえっていうの?」







うん!疑問残るよね☆


「違う!マーの方!おねえはお姉ちゃんのおねえ。わはは」

と半分正直に半分嘘を言った。

まさか、







「マー」って言うのはうちのお母さんがたまに自分のことを「マーちゃん」って呼ぶんだけど、多分「ママ」由来のマーなんだけど、誰も「ママ」なんて一度も呼んだことないからなんでそうなったかはちょっと解らないんだけど、私のUSBと自分のを区別するために書いたみたいで、特にお母さんUSB多用してないのになんでわざわざ名前書いて区別しちゃったのか、そんな必要あったのか、どうせならおねえじゃなくてゆうきって書いてくれたらこんな気持ちになることもなかったんだけど…ちょっとよくわからないよねえへへっ☆ごめん!忘れて☆






なんて言えない。


とりあえず今日から妹の名前は「まさみ」辺りにする。