また、「血糖値やヘモグロビンA1Cが高い」と注意されただけでは、なかなか自覚できず、放置したまま過ごしている人も多いです。
高血糖とは、血液中の糖がエネルギー源として有効に利用されず、過剰に残っている状態です。コップの水の中に入れた砂糖が溶け切れずにドロドロになった状態をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
高血糖の状態が続くのが、糖尿病です。目や腎臓、体の末梢などにある細い血管に、まず負担がかかります。毛細血管内を血液が流れにくくなったり、詰まったりするのです。
その結果、次のような合併症を発症しやすくなります。
1つめが糖尿病網膜症です。眼底の網膜にある毛細血管の血流が悪化し、放置すると失明をも招きます。
2つめが、糖尿病腎症です。腎臓の細かい血管が詰まり、腎不全を起こします。全身のむくみやだるさ、食欲不振、高血圧などの症状が現れ、進行すると腎機能が低下して自分で尿が作れなくなります。そうなると、人工的に血液を浄化する透析を受けなければ生きられない状態になります。週に2~3日、3~6時間かけて血液を浄化する人工透析を行うようになります。
3つめが糖尿病神経障害です。手足がしびれたり筋肉が萎縮したりするほか、ささいな傷がもとで壊痘(組織が腐ること)を起こし、足を切断せざるをえない事態にもなりかねません。
さらに、高血糖の状態が続くと、体内の太い血管もダメージを受けて、血管が硬くもろくなる動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる病気を起こしやすくなります。
そのうえ、糖尿病の人は、ガンやアルツハイマー病になりやすいことも判明しています。こうした影響は、長い時問をかけて、少しずつ進行します。そのため.「のどが渇く」「尿がにおう」「体がだるい」といった糖尿病の自覚症状が現れる前に、血糖値をしっかり安定させることが大切なのです。
血糖値を安定させるためには、もちろん食事制限や運動療法が必要です。ただし、これらの取り組みを長期的に続けるのは、現実的になかなか困難です。そこで私がお勧めするのが、糖に働くお茶「テンペ菌発酵茶」です。
お茶を飲むのは、日常的なことなので、新たな手問もかからず、無理なく続けやすいというメリットがあります。普段、飲むお茶を「テンペ菌発酵茶」に変えるだけでいいのです。
ただし、どんなお茶でもいいというわけではありません。余分な糖を体外に排出する力を持った茶葉の必要があります。
加えて、茶葉の力を引き出す工夫が施されていることも、必要条件となるでしょう。それらの条件を満たしているのが、テンペ菌発酵茶です。
このお茶には、血糖値の改善や血液をサラサラにする作用に優れた天然野草が8種類も配合されています。しかも、そのうち2種類の茶菓を、テンペ菌で発酵させているのが特長です。テンペ菌とは、インドネシアの伝兢的な発酵食品「テンペ」に含まれている菌です。
植物分解能力が非常に高く、これで天然野草を発酵させると、糖の吸収を抑制する成分が、より体内に吸収されやすくなります。また、テンペ菌で茶葉を発酵させる過程で、茶葉に含まれている多種類のアミノ酸やビタミン類なども増大します。そして、発酵によって野草の苦みが和らぎ、まろやかでスッキリした味わいになります。
- ギムネマ・シルベスタ
ギムネマ酸が糖の吸収を抑制 - ヤーコン葉
インスリンと同様に働く物質が含まれる - 青銭柳
インスリン分泌する酵素を保護 - グアバ
糖質へのブドウ糖への変化を抑制 - 桑の葉
糖の分解を抑え、インスリン分泌を刺激 - クコの葉
血管を強化して血圧を安定させる - クマ笹
血栓を防いで血液をさらさらに - 柿の葉
血管壁を保護して動脈硬化を防ぐ
食事をとると、小腸からα-グルコシダーゼという酵素が分泌されます。この酵素の働きにより糖質が分解され、分解された糖が血中に吸収されて血糖値が上昇します。
そこで、実験用ラットを2グループに分け、1.テンペ菌発酵茶を投与した群、2.何も与えなかった群で、α-グルコシダーゼの分泌がどれくらい抑制されるかを調べました。
その結果、2の何も与えず、α-グルコシダーゼをいっさい抑制できなかったラットを100とすると、1.テンペ菌発酵茶の群は34と、6%も糖の吸収を促す酵素の分泌をおさえることが明らかになりました。
食後の血糖値の上昇をおさえるテンペ菌発酵茶の優れたカが、科学的データで実証された好例といえるでしょう。ちなみに、α-グルコシダーゼの働きをブロックする薬は、糖尿病の治療薬( α-グルコシダーゼ阻害剤)としても使われています。
テンペ菌発酵茶を毎日の食生活に取り入れれば、無理なカロリー制限や糖質制限などから解放されます。食べたいものを我慢し続けるストレス過剰な生活とは無縁になるでしょう。
血糖対策と「質の高い生活」を両立させる、テンペ菌発酵茶を、ぜひ活用してください。