頭痛歴はもうかれこれ30年以上。毎日ではありませんが、何となく頭が重い日が続き、ひどいときには頭が締めつけられたように痛むという人もいます。朝は、それほどではないのですが、だんだん痛みが増し、夕方には、薬をのまないと仕事に差し支えるような気がして、つい頭痛薬をのんでしまいます。薬をのむと多少痛みがおさまります。毎日のようにこうした痛みが続くと、神経内科で検査を受ける人もいます。しかし、たいていは異常がなく、ストレスをためないようにといわれます。
しかし、仕事をしていれば、どうしてもストレスはたまります。こうなったら、頭痛に一生つき合うしかないのかな、と思いながら、やはり心配という人もいます。痛み止めの服用が気になる人もいます。
あるいは物忘れなど、ほかの症状を伴うのが一般的です。緊張型頭痛は脳の異常で起こるのではなく、何らかの原因で頭のまわりの筋肉が収縮し、血流が悪くなって起こります。肩や首の筋肉がこつているときにも、その影響を受けて頭が痛くなります。緊張型頭痛を治すには、まず筋肉のこりをほぐすことが必要です。
神経内科や脳神経外科などで緊張型頭痛を治療する場合は、筋弛嬢薬といって筋肉の緊張をやわらげる薬を服用します。この薬を使うと、しばらくして肩こりや頭痛がやわらぎます。消炎鎮痛薬の入った貼り薬や塗り薬は、薬局で購入することもできます。しかし、こうした薬の効果は一時的なものに過ぎません。
とくに内服薬は、痛みがつらいとき、あるいはだいじな仕事や集まりで痛みをしのぐときなど以外は、毎日のようには使いたくない薬です。
適度な運動を毎日続けることは、緊張型頭痛の最大の予防薬といえます。とくに筋肉をほどよく伸ばすストレッチングは、筋肉のこりを防ぐ予防法であり、治療法でもあります。朝は寝床で腕を頭の上方に伸ばして全身の伸びをする、起き上がって再び全身の伸びをする、といった体操を取り入れてはいかがでしょう。
首回しや腕回し、肩の上げ下げなども有効です。仕事の合間にも、首、肩、腕を中心に軽い体操をすると、夕方からの頭痛をやわらげるのに役立ちます。仕事がパソコンを使った作業になる人は、特に意識する必要があります。
一生頭痛につき合うというと、後ろ向きに感じるかもしれませんが、慢性頭痛はむしろ、このくらいの気持ちでいるほうがよいでしょう。ある程度の覚悟が必要であることを自覚します。
完璧に治そうと思って強い薬をのみ続けると、胃を荒らしたり、薬剤誘発性の頭痛を引き起こすことになりかねません。
むしろ、楽しみながら積極的に頭痛を防ぐ生活習慣を工夫してみましょう。入浴を温泉気分で楽しむ、適量の酒を楽しく味わう、空気のよい所を散策するなどは、いやな頭痛を忘れる特効薬です。ダンスやカラオケなどでストレスを発散するのも、頭痛退治に役立ちます。
自分が「心地よい」と感じる行動、楽しみが必要です。