「秘密の花園」より | アロマテラピーおうちサロン Adelante

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旅と人と自然が好き。
アロマセラピストMITSUKO の日々の暮らしのキラキラを綴ります。

ありのままの自分を生きる心地良さ

アロマテラピートリートメントで「自分の中心に還る」を感じてください


毎日片道2時間通勤しています。


通勤途中は窓の外の景色を見ているか、本を読んでいるかして過ごしています。


昨夜からの不穏なニュースに寝不足の今朝、読んでいた本に書かれていた文章~



「昨日あの人がいったことを、この午前中ずっと考え続けておりましたんですがね。


あの人はこう申しましたんです。


『いつか子どもたちがけんかしたあとで、


桃を少しずつわけてやったときだったがね、


あたしはこういって聞かせたんだよ。


母ちゃんは学校で地理の時間に


地球はオレンジみたいなかたちをしている、


って教わった。


だけどこのオレンジはだれのもんでもない、


ってことは、十にもならないうちに母ちゃんにはわかってた、


ってね。


だれだって自分の分け前だけしかもらえやしない。


おまけにその分けまえだってもらえないときだって


しょっちゅうあるのさ。


いいかい、おまえたちのだれひとりだって、


丸ごとオレンジをもらえる、なんて思っちゃいけないんだよ。


そんな考えはまちがっているんだからね。


けんかしたって、オレンジは手に入りゃしないよ。』


スーザンはそういったそうです。


『子どもが、子どもから教わることはね、


オレンジをひとりじめしちゃいけない、ってことなんだよ


-皮ごとまるまるいただいちまおう、ってのはね、


そんなことを考えてごらん、


種にだってあたらないことがあるし、


食べたって苦くて口が曲がっちまうことだってあるのさ。」


「なかなか考え深い人だね。」


クレーブン先生は外套を着ながら言いました。


「さようですとも、あの人はもののいい方を心得て


おりますですよ。」


メドロックさんは満足そうにいいました。


「時どきあの人にわたしはこういうんですよ。


『ねえ、スーザン、あんたの見かけはそんなだしさ、


ヨークシャーなまり丸だしで話すけどね、


あんたはほんとにもののわかった人だって、


これまで何度人にいおうと思ったかしれないんだよ。』」