ソウルの下町情緒あふれる「南大門市場」

—歴史と変化の狭間で—

 

日本の皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません、

韓国を代表する市場の一つ、南大門市場(ナンデムンシジャン)

 

ここが近いうちにアーケードの工事をすると聞いて、

先々週、急いで足を運んでみました。

 

南大門市場、その名の由来は?

このエリアは行政上「南倉洞(ナムチャンドン)」と呼ばれています。

「倉」という字からお察しの通り、「倉庫の南側の街」という意味なんです。

 

今から数世紀前、

朝鮮王朝時代には「宣恵庁(ソネチョン)」という

税金徴収機関が置かれていました。

 

当時の税金は今のようなお金ではなく、

お米や布などの「現物」だったそう。徴収された現物は、

当然、保管する倉庫が必要になりますよね。

その倉庫が、現在の南大門市場のあたりにあったと言われています。

 

宣恵庁は単に税金を管理するだけでなく、

政府の物品調達も担当していました。

 

そのため、物品を納める「貢人(コンイン)」と呼ばれる人々が,

頻繁に出入りしていたそうです。

 

これと関係があるかは定かではありませんが、

この付近には当時ソウル三大商業中心地の一つだった、

七牌(チルペ)」市場もありました。

主に魚介類が取引されていたそうです。


現代の市場への変遷、そして再開発へ

現在の南大門市場の原型ができたのは、

1927年に京城水産市場が新設されてからです。

 

今は観光地としての顔が強いですが、

どこか東京の上野にあるアメ横のような

活気と雰囲気が漂っています。

 

実は、南大門市場は見た目こそ古いですが、

1960年代に一度再開発されているんです。

そのため、建物はかなり老朽化が進んでいました。

 

そう、ここ南大門市場も、

ソウル市が進める街再生プロジェクトの対象になっているんです。


タイムスリップ気分を味わえる場所

先々週の訪問は、私にとって2回目の南大門市場でした。

こういう昔ながらの市場って、

 

まるでタイムスリップしたような気分になれるから面白いですよね。

基本的に新鮮食品も含め、買い物はネット派で、

 

スーパーにすらあまり行かない私にとっては、とても新鮮な体験でした。

 

行ってみたら、なんと! ちょうどアーケードの工事中でした。

韓国ではアーケード型の市場は珍しくありませんが、

長らく80年代の面影をそのまま残していたこの市場にも、

ようやく変化の波が訪れたんだな、と実感しました。

 

このアーケードのマイナーチェンジだけでなく、

今後は本格的な再開発という形で、

さらに大きく姿を変えていくことでしょう。

 

今、私はまさに

「都市大改造」

真っ只中にいるんだな、

と強く感じています。

 

今後、この街がどのように変わっていくのか。

 

正直なところ、

この変化に取り残されてしまいそうで、

少し怖い気もします(笑)。