ジェリー・リー・ルイスと言うロッカーの訃報記事があった。火の玉ロックが代表曲と言う。
同じロックとは言えプレスリーのように琴線に触れることもなくいわば異文化のアメリカの文化風俗
を味わう貴重なアイコンみたいなものだ。
同じようなことでベートーベンとは違いモーツアルトは私にとってクラシック音楽における異文化であった。ベートーベンの曲の様に心をわしづかみにされるようなことはなく空気の様に
、または川の流れの様にクルクルアラベスク模様を描いているような
誤解を恐れずに言うと聞いても聞かなくてもイイ音楽。よく言うと邪魔にならない。
それをぐっと身近に引き寄せてくれたのはジェームスレヴァインと言う指揮者だった。
ドライブ中、彼のウィーンフィルとのモーツアルトの録音の交響曲をきいた時に松田聖子ではないがビビビっと電流が走った。
なにこれ?かっこい!
それ以降私の苦手意識は完全に覆された。ほかの人の演奏も受け入れられるようになったのだ。
天才の名を欲しいままにしアメリカに愛されニューヨークのアイコンとなったその人の名はジェームズレバイン。
上の写真はファンである私が一番イケメンに写っているのを採用した
その彼が、2017年末に突然表舞台から消えた。原因は過去に彼の犯した罪によるものだった。それは私がここに書き記すまでもなく有名なスキャンダルなのだが。
少年への性的虐待と言うショッキングなものだった。しかも4人。だがそれは1968年~80年代のことだと言う…なんで今になってと言う思いもあるが、もしかして被害者は今だからこそ言えたのかもしれないとの思いも…信じたくないと言う思い、抹殺されてしまった彼の功績…いろんな思いが交錯して私の思考は停止した。
そして昨年、彼の訃報が届いた。ジョージセルと言う名指揮者の薫陶を受け天才と言われアメリカの各地の楽団をヨーロッパの楽団に肩を並べるほどの楽団に引き上げメトロポリタン歌劇場を世界一と言ってもいいような芸術の総本山みたいな場所にした彼の功績はなかったようにされ寂しく死んだと思うと
訃報を聞いて1年余り追悼記事を読むこともできなかった…今朝いろんなホームページを見て回った。死んだら罪が消えるわけじゃない。ですがやっぱり私は彼の音楽が好きだ
今初めて彼の死にようやく涙が流せるようになった。改めてジェームズレバインさん、安らかに眠りたまえ
レバインというと月並みだがシカゴとの火星も好き
最後に言いたいのは、ありがとう、そのひとことだけ