食べるアメリカ人
- 食べるアメリカ人/加藤 裕子
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
さらにアメリカの食文化をまず自らの経験をふまえた考察から始まり
歴史、宗教、商業的な観点から語られています。
「食に価値をおかない態度はタフネスに通じるとも言える。
ニューイングランドの人々が、美食を罪と考える清教徒だった。
来る日も来る日も同じものを食べ続けても神が与えてくださった恵みに
不平を言うことなどもってのほか、どんなに祖末な食事でも、それで
飢えから救われることに感謝して彼らは食卓についた。
もしも、これが食の快楽を人生の喜びとする人々であったなら
はたしてニューイングランドでながらえることができたかどうか、疑わしい。
そうしたタフネスは、その後の西部開拓民に、そして現在のアメリカ人の多くにも
共通するものである。」
と記述されている。先日、日本人宇宙飛行士がアメリカ人の同僚にたいして
固形だったり粉の食料を食べ続けても平気といっていたのが、こういうことなんだなぁと
思えました。
日本人は海に囲まれた地の利だったり、四季を通して
レパートリー豊かな食生活を送っているけれど、
「何かをなし得る」人々は私の周りの人を通じても
美味しいものを美味しいと感じることはあっても
「食」自体にあまりこだわりをもっていない。
そもそも生きて行く上で食べているだけで
しょうがないから食べる。時々食べることを忘れちゃうなんて人もいた・・・
そのとき私は人生の楽しみを味わえずもったいないと思ったけれど
彼らは私たちが料理を含めて食事にかける時間を別のことに費やしているわけだから
何かをなし得るには必要なことなのかもしれないだなぁと納得させられました。
アメリカ人はなぜコーヒー好きなのか?という疑問にも答えています。
このきっかけはボストン・ティーパーティー事件。
1773年イギリスによって紅茶に掛けられた関税の高さに
対する抗議行動としてボストン港につながれていたイギリス船の
紅茶の積荷を海にぶちまけてしまった事件。
これをきっかけにイギリスの暴虐を象徴する紅茶をボイコットするという行動が
とられたのがきっかけのようだ。
またこの2年後にアメリカとイギリスは独立戦争に突入している。
そして、アメリカに行く機会があったらのぞいてみたいのが
「ボストン・クッキングスクール・クックブック」
「ファニー・ファーマー・クックブック」
「ジョイ・オブ・クッキング」
計量が簡単であることからベストセラーになったレシピ本だそう。
掲載されているレシピ数がとても多いけれど日本とは違って
出来上がりの写真はほぼ載っていないと言うほとんど読み物に
近いレシピ本だそう。そのかわり調理行程をイメージしながら
楽しく読んで、盛りつけも自分なりの発想を楽しめるみたい。
ほかにも巨大食産業によって太ってしまうアメリカ人。
食品添加物がいっぱいの食生活が
一部の人々には見直されつつあってファーマーズマーケットと呼ばれる
産地直送、新鮮な野菜やフルーツを求める人の話。
いろんな種類の移民によってもちこまれた世界各国のお料理の話。
ニューオーリンズにおいてはフランスとのつながりが深く
フランス料理を基礎としたクレオールやケイジャン料理など
とても美味しい一冊でした。
以下Amazonより抜粋
商品の説明
食べるアメリカ人
アメリカ人の非グルメぶりは日本でもよく知られている。なぜまずい食事で平気なのか、デザート類はどうして異様に甘いのか、なぜ極端な肥満の人が多いのか、おふくろの味はあるのかなど、アメリカの食に関する疑問の多くが本書を読めば解決するだろう。
アメリカ人のライフスタイルに合う巨大スーパーの存在や最近のファーマーズ・マーケット(産直)の増加、ベジタリアンの現状や家庭の食をつかさどるバイブ ルとも言える料理本、世界中から集まるエスニック料理、郷土食など、登場する話題は、どれもがアメリカ人の食に対するメンタリティーをよく表している。
ポテトチップス、タバスコ、スライスチーズ、コーンフレークといったアメリカン・フードの誕生のいきさつを見れば、利便性や楽しさという付加価値が浮かび上がる。食という切り口からアメリカ社会の一面が透けて見えてくる。