Yって、どういう人物だったんでしょうか。

 

 

手元に参照できる資料がほとんどないので、憶測しかできませんが、

 

自死遺族で、カルト2世であるYには、同じ体験をしたひとと共通する「こころの闇」みたいなものがあるんじゃないでしょうかね。

 

お父さんが亡くなったことを自分のせいだと考えたり、

 

お母さんはT教団の熱心な信者さんだったというから、Yも、親に連れられて教会に出入りしていたんでしょうし、同級生からは孤立してたんじゃないでしょうか。

 

 

カルト2世の精神的な問題については、専門家の書いた論文とかもあると思いますので、余裕があったら調べてみようと思います。

 

 

ネットで入手できる情報としては、2022年9月12日に配信された日刊SPAの記事『山上容疑者・41歳が抱えていた“5つの孤独”「最後はいつも一人だ」』があります。

 

これによると、Yについて5つの特徴がまとめられていました。

 

SPAに紹介されていたこの分析は、岡本純子さん(コミュニケーション研究者で、中高年男性の孤独感を分析している)によるもので、Yのツイッター投稿から、5つの孤独を抽出していました。

 

 岡本さんによると、Yの5つの孤独とは、「1つ目は親に愛されなかったこと、2つ目は支援の狭間に落ちてしまったこと。3つ目は男性としての孤独、4つ目は就職氷河期世代特有の孤独、5つ目は日本人としての価値観がもたらす孤独です」だそうです。

 

書き出してみると、次のようになります。

 

① 親に愛されなかった孤独

② 支援の狭間に落ちてしまったことによる孤独

③ 男性としての孤独(注:男は耐えるもの、というような価値観からくる孤独)

④ 就職氷河期世代特有の孤独

⑤ 日本人の価値観がもたらす孤独(注:我慢は美徳、というような価値観からくる孤独)

 

(以上、引用ここまで)(注は、SPA本文から、わたしが追加した補足的な説明です)

 

 

5つもあるのはにぎにぎしいと思いましたので、自分の場合、Yのツイッターに「最後はいつもひとりだと。頼りになるのは自分しかいないと。プライドしかないのだと。人間など屁の役にも立たんと」(2019年12月7日23時40分)と書き込みがあった、という情報をもとに、次のようにまとめてみました。Yのことをよく知らないわたしが、想像をはたらかせてまとめたものに過ぎません。

 

 

Yは、なんらかの役割を果たそうとの責任感は人一倍強いが、他人をあまり信用しておらず、困ってもひとりで解決しようとし、リアルの場面で他人に弱音を吐いたり相談するのが苦手な人物である。

 

 

こういうYを生んだ生育のプロセスをさらに、勝手に想像してみると、

 

Yは、家庭や学校のしつけや教育を通して日本的な価値観を身につけているが、小さい頃から自分の気持ちを受けとめてもらえず、まわりの大人を喜ばせたり安心させたりするため、努力を重ね、ものごとの解決もいつも自力で行ってきたような我慢強い人物である。

 

 

自死遺族やカルト2世の特徴を持ったYが、どうして、こんなぶっそうな銃撃事件を起こしてしまったんでしょう。いちばん、そんなことをしそうにないYが、事件を起こしてしまった理由とは? そこんところが、謎の本質部分だと思います