同じく、きのう2023年2月15日、朝のNHKニュースを見ていたら、トラック輸送の2024年問題のことをやっていたんですが、
例えば、愛媛から東京は、トラックで片道12時間かかるので、
働き方改革が実施されると、運転手不足から減便になり、愛媛みかんをいままでのようにトラック輸送できなくなるそうです。
途中を船で輸送するとか、JR貨物を使うとか、代替案が検討されているそうですが、アナウンサーさんの最後のコメントが印象に残りました。
サービスをよくし過ぎて、人手不足から、いままでのサービスを維持するのが難しくなっているんですね。
人手、の変わりに、資源、という言葉をあてはめると、
サービスをよくし過ぎて、資源不足から、いままでのサービスを維持するのが難しくなっているんですね。
こういう言い方にもつながるコメントだと思いました。
わたしたちは、際限なく、便利さ、快適さ、おいしさ、温かさなどを追求してきたわけですが、人手や資源をつかうサービスは、持続可能でないサービス。
「できるけどやらない」という選択がこれからは大切、っていうことだと思います。
自分の場合、ロシアによるウクライナ侵攻がはじまってから、自宅トイレのウォームレットの使用を止めているんですが、このところの寒さでも、もう慣れてしまったから、つらいのは最初だけ。
戦争してる国のひとたちはもっとつらい思いしてる。
最近だと、トルコ地震のひとたちはもっとつらい思いしてる。
座った瞬間、そう思いつつも、しばらくすると、冷たいことは忘れちゃってますね。
こういう些細な体験からでも、ほどほどにでも、生きていけるっていうことは、分かるんです。
温かさを得るには、電気を使います。しかし、一度使ったら手放せなくなる道具やサービス、便利さ。捨てることは難しいですし、そのバランスをどうとっていくか、本当に難しいと思います。
サービスをよくし過ぎて、人手不足や資源不足から、いままでのサービスを維持するのが難しくなっている。
この問題を、SDGsのかかげる17の目標から選ぼうとすると、
12 つくる責任、つかう責任
3 すべてのひとに健康と福祉を
8 働きがいも経済成長も
などの3つくらいしかあてはまりません。
日本的な、過剰ともいえるサービスは、どれにも当てはまらない気もしますし、SDGs的なものではないのかもしれません。
商品の開発をするひと、サービスの改善をはかるひと、それを使うひと。
人手も、資源も、有限のもの・・・。それを忘れていたと思えて来るのですが、後ろ向きのSDGs的生活を提案する企業ほど、収益は落ちるんでしょうから、そう簡単には実施できないでしょうね。