「the view up stairs-君が見た、あの日」

 

 キャスト、スタッフ一丸となって作り続けて来たこの作品を、最後までお届けできなかったことが本当に悔しいです。

 

初日開演前に、

「未来に行けるとしたらどこへ?」との質問に

「皆んなで大千秋楽を迎える未来に」

と答えました。

こんな時だからこそ届けたかった作品でした。

 だからこそ毎回千秋楽のつもりで臨んで東京公演を終えました。

 

「デール」から沢山の事学びました。

 

普段の自分とは正反対の役どころだと思いリハーサルから本番を迎えましたが、

回数を重ねる度に、デールが持つ孤独や承認欲求は皆誰しもが持つものなんじゃないかと。少なくとも僕にはあるものだと。

 

だから東京16回毎公演をデールと話しました。

「格好つけないでよ」

「もっと笑ってよ」

「僕のパラダイスはここしかないんだ」

って話してくる。こんなに話してくる人あんまりいなかった(笑)

 

そうだな、そうだよね。って。

 

デールとして演じる事はもう出来ないけど、

彼を胸に抱きしめてまたこれから進んでいきます。

 「孤独を超えて、孤独を超えて。。」