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俺は爺ちゃんが好きだ。

小さかった俺を本気で怒ってくれた。
お箸の持ち方が悪いとか、
しっかり挨拶できないとか。

そんな爺ちゃんは、

誰よりも夢を持ってた。

大きいの、
小さいの一杯。

次会う時にはあれしよう!
これしよう!
って。

幼かった俺達兄弟には仮面ライダーのような人。

何でも叶えてくれる。
どんな時も来てくれる。


サンタクロースみたいに一年に一度じゃない。

いつもいつも。


そう!

ある時は、
いかだを作って海に出ようって(笑)

俺達兄弟は一ヶ月近く爺ちゃんの家に泊まりこみ朝晩問わずいかだを作った。

爺ちゃんが描いた綿密な設計図?のもと毎日毎日。

そして、
満を持しての進水式。

2,30人程の近所の人達が浜まで来てくれた。

爺ちゃんはとても緊張してるように見えた。

餅まきならぬ飴まきをした。

近くの漁師の方がいかだに大漁旗を立ててくれた。

その瞬間、
俺達はホントに海に出るんだと。

それは作った俺達の権利とかみたいことじゃなく
なんていうか。。
義務のような、
不思議な感覚だった。


何は無くとも爺ちゃんは俺達のヒーロー。


そんな爺ちゃんが急にいなくなってからどれくらい経ったろう。

少なくとも大学一年の頃に爺ちゃんが好きだったバイクに乗って俺が東京から大阪まで帰った時にはいなかったから。。。
17年?18年か?


誰しもが生まれた瞬間から夢をみる。

小さな夢、
大きな夢。

皆と同じ様に俺にもある。

大なり小なり。


夢は見るんじゃなくて叶えるものなんだって!!

よく言うし、
言われるけど、
そんな事なんて言われなくても分かってる。


大事なのは毎日、日々
様々な瞬間をその事に生きてるかということ。

俺達は生きた。


大なり小なり。

爺ちゃんの本当の夢は何だったんだろ?

今になってとても会いたくなった。


いなくなった日、
寂しくて泣いた。

でも今は違う。

あの人が出来なかった事を俺がしなきゃという勝手な使命を感じる。


あの日、

いかだが皆の目の前で沈んだあの日、

大漁旗だけは沈めまいと必死でつかんだ。

夢は続く。

見ててな。

俺達が叶えるから。